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2026年6月の広告業売上高8,388億円、前年同月比+5.0%と好調。うちインターネット広告費は推計4,211億円

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注目のポイント

総務省統計局の「サービス産業動態統計調査」によると、2026年6月の広告業売上高は8,388億円(838,772百万円)で前年同月比+5.0%となりました。2026年に入って最も高い伸び率です。6ヶ月連続のプラス成長で、2026年1〜6月の累計は約5兆1,280億円(前年同期比+2.8%)。電通「2025年 日本の広告費」のインターネット広告構成比(50.2%)を適用すると、6月のインターネット広告費は約4,211億円と推計されます。好調ではありますが、2025年に何度もあった「前年比110%超」の水準には届いていません。

2025年からの総務省統計データ使用における注意点

2025年1月分から、経済産業省の「特定サービス産業動態統計調査」に代わり、総務省統計局の「サービス産業動態統計調査」のデータを使用しています。この統計では「広告業」というカテゴリにテレビ・新聞・ラジオ・雑誌の4マス媒体とインターネット広告が一緒に含まれています。インターネット広告費の純粋な推移を追うことが難しくなっている点にご留意ください。

参照元:サービス産業動態統計調査(総務省統計局)

広告業の月間売上高(百万円)と前年同月比(2025年1月〜2026年6月)

2026年 2025年 前年同月比
1月 791,077 780,461 +1.4%
2月 779,646 746,145 +4.5%
3月 1,160,094 1,145,831 +1.2%
4月 817,477 784,278 +4.2%
5月 740,923(p) 732,882 +1.1%
6月 838,772(p) 798,906 +5.0%
7月 – 796,407 –
8月 – 756,642 –
9月 – 885,573 –
10月 – 811,993 –
11月 – 845,394 –
12月 – 950,056 –

2026年6月の広告業売上高は838,772百万円(約8,388億円)で、前年同月比+5.0%となりました。2026年の6ヶ月の中で最も高い伸び率です。

6月は四半期の締めにあたり、例年5月から大きく伸びる月です。5月から6月への伸びは、2024年が+10.3%、2025年が+9.0%、2026年が+13.2%。今年の6月は、過去2年よりも大きく跳ねています。

2026年1〜6月の累計売上高は5,127,989百万円(約5兆1,280億円)で、前年同期の4,988,503百万円(約4兆9,885億円)から+2.8%の増加です。

今回の公表で3月分と4月分が確報値に改定されました。3月は速報値1,158,831百万円から1,160,094百万円へ、4月は808,775百万円から817,477百万円へ、いずれも上方修正されています。この改定により、1〜5月累計の前年同期比は前回記事時点の+2.1%から+2.4%に上振れしました。なお、5月・6月は速報値(p)です。

参照元:サービス産業動態統計調査 結果の概要(総務省統計局、2026年9月24日公表の結果表による)

2026年6月のインターネット広告費推計

電通「2025年 日本の広告費」によると、2025年のインターネット広告費は4兆459億円で、総広告費8兆623億円に占める構成比は50.2%です。この構成比を2026年6月の総務省データに適用すると、2026年6月のインターネット広告費は約4,211億円(421,064百万円)と推計されます。

2026年 2025年 前年同月比
広告業売上高 8,388億円 7,989億円 +5.0%
うちインターネット広告費(推計) 4,211億円 4,011億円 +5.0%

ただし、この推計は年間の構成比を各月に一律で適用したものであり、月ごとの実際の構成比は季節要因や広告主の予算配分によって変動します。あくまで参考値としてご覧ください。

参照元:電通「2025年 日本の広告費」(2026年3月5日発表)

好調ではあるが、110%には乗ってこない

+5.0%は2026年で最も良い数字です。それでも、前年比110%という水準には届いていません。

2025年を振り返ると、9月が+12.0%、11月が+7.2%、12月が+6.4%と、二桁や7%台の月がありました。2026年はここまで+1.1%から+5.0%のレンジで、伸びの天井が一段下がっています。

筆者の見立てでは、広告費そのものが減っているわけではありません。伸びしろが別の場所に移りはじめている、という読み方をしています。2026年に入ってChatGPT広告が目標CPA入札やカルーセル広告などを次々と実装し、本格的に予算を投下できる面になりました。この統計の「広告業」に、そうした生成AI側の出稿がどこまで含まれるのかは分かりません。

数字としては好調です。ただ、去年と同じ感覚で「二桁成長が続く」と見込むと外れる、というのが6月を見たうえでの印象です。

最後に

2026年6月の+5.0%は、2026年で最も高い伸び率であり、6ヶ月連続のプラスです。累計でも+2.8%と、広告市場は拡大基調を保っています。

一方で、2025年のような二桁成長には戻っていません。この先の数字を見るときは、前年比の水準そのものよりも、伸びが鈍っている理由がどこにあるのかを見ておきたいところです。次回は2026年7月分を扱います。

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