注目のポイント
総務省統計局の「サービス産業動態統計調査」によると、2026年4月の広告業売上高は8,088億円(808,775百万円)で前年同月比+3.1%となりました。4月としては3年連続のプラス成長で、2025年4月の+1.5%から成長率が加速しています。2026年1-4月累計は3兆5,334億円で前年同期比+2.2%増と堅調です。電通「2025年 日本の広告費」の構成比(50.2%)を適用すると、2026年4月のインターネット広告費は約4,060億円と推計されます。
目次
経済産業省の特定サービス産業動態統計調査終了に伴う統計データの変更について
経済産業省の特定サービス産業動態統計調査は2024年12月調査をもって終了しました。それに伴い、2025年1月分以降のデータは総務省統計局の「サービス産業動態統計調査」を使用しています。
従来の経産省調査と総務省調査では、調査対象や集計方法に違いがあるため、2024年以前の数値と2025年以降の数値を単純に比較する際は注意が必要です。
本記事では、総務省が公表している「事業活動の産業(細分類)別売上(収入)金額」の広告業(産業細分類:7311)のデータを使用しています。
2025年からの総務省統計データ使用における注意点
総務省のサービス産業動態統計調査では、2024年以前の実数は2025年1月までの母集団情報変更・標本交替により生じた変動を調整した値が使用されています。そのため、過去の数値が従来公表されていた値と異なる場合があります。
また、直近の月(本記事では2026年2月〜2026年4月)には「p」(速報値)が付されており、今後確定値に修正される可能性があります。
なお、前回記事時点で速報値だった2025年12月は946,959百万円から950,056百万円に、2026年1月は793,770百万円から791,077百万円にそれぞれ確定値へ修正されています。
広告業の月間売上高(百万円)と前年同月比(2024年1月〜2026年4月)
2026年4月の広告業売上高は808,775百万円(約8,088億円)で、前年同月比+3.1%の成長となりました。4月としては3年連続のプラス成長で、2025年4月の+1.5%から成長率が加速しています。2026年1-3月の成長率が1〜4%台で推移する中、4月は+3.1%と相対的に強い数字です。
2026年1-4月の累計売上高は3,533,380百万円(約3兆5,334億円)で、前年同期比+2.2%となりました。2025年の年間成長率+5.4%と比較するとやや減速傾向ですが、着実にプラス成長を維持しています。
以下、月別の売上高推移です。
| 月 | 2024年 | 2025年 | 前年比 | 2026年 | 前年比 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1月 | 704,981 | 780,461 | +10.7% | 791,077 | +1.4% |
| 2月 | 706,931 | 746,145 | +5.5% | 774,697 p | +3.8% |
| 3月 | 1,129,602 | 1,145,831 | +1.4% | 1,158,831 p | +1.1% |
| 4月 | 772,571 | 784,278 | +1.5% | 808,775 p | +3.1% |
| 5月 | 678,498 | 732,882 | +8.0% | – | – |
| 6月 | 748,357 | 798,906 | +6.8% | – | – |
| 7月 | 744,524 | 796,407 | +7.0% | – | – |
| 8月 | 755,144 | 756,642 | +0.2% | – | – |
| 9月 | 786,268 | 885,573 | +12.6% | – | – |
| 10月 | 815,280 | 811,993 | -0.4% | – | – |
| 11月 | 787,757 | 845,394 | +7.3% | – | – |
| 12月 | 889,904 | 950,056 | +6.8% | – | – |
| 合計 | 9,519,817 | 10,034,568 | +5.4% | – | – |
※単位:百万円。「p」は速報値。2024年以前の数値は母集団情報変更・標本交替による変動調整済み。
月別に見ると、2026年は1月+1.4%、2月+3.8%、3月+1.1%、4月+3.1%と、一桁前半の成長が続いています。2025年の同時期(1月+10.7%、2月+5.5%、3月+1.4%、4月+1.5%)と比べると、特に1月の伸び悩みが目立ちますが、4月は前年の+1.5%から+3.1%に改善しています。
広告業におけるインターネット広告の構成比
電通「2025年 日本の広告費」によると、日本の広告費全体に占めるインターネット広告費の構成比は50.2%に達し、初めて過半数を超えました。この最新の構成比を2026年4月の広告業売上高に適用すると、以下のように推計できます。
2026年4月のインターネット広告費(推計):808,775 × 50.2% ≒ 約4,060億円
2026年1-4月累計のインターネット広告費(推計):3,533,380 × 50.2% ≒ 約1兆7,738億円
インターネット広告費の構成比は年々上昇傾向にあるため、実際の数値は推計値をさらに上回る可能性があります。
最後に
2026年4月の広告業売上高は前年同月比+3.1%と、4月としては3年連続のプラス成長を維持しました。特に前年4月の+1.5%から成長率が倍増しており、2026年に入って最も強い前年比を記録しています。
2026年1-4月累計の前年同期比+2.2%は、2025年の年間成長率+5.4%を下回りますが、これは2025年の高い基準値によるベース効果が大きいと見ています。絶対額では着実に市場が拡大しており、インターネット広告費の構成比50%超の時代に入った広告市場の底堅さが確認できます。
来月以降も最新データが公表され次第、更新していきます。

Web業界にて20年以上、大手から中堅代理店の顧問を請負。デジタルマーケティングを中心に、主に広告関係の教育や研修、コンペの相談に乗っています。またSEMのお役立ちツールもスクラッチで開発。現在も電通グループの顧問、Shirofuneのアルゴリズム作成補助など担当しており、年間100名以上を教育。皆さまに心から信頼されるパートナーであり続けるために日々研鑽しております。また、世界的権威のある One Voice Awards USA 2025 にも日本人としてノミネートされ、世界的なナレーターとしても活躍中です。





