注目のポイント
GML2026で、QFC(Qualified Future Conversions)という新しい計測指標が発表されました。DG(Demand Gen)広告に接触したユーザーが指名検索などの中間アクションを経て、アトリビューションウィンドウ外でコンバージョンした場合に、そのCVをDGキャンペーンの貢献として計測します。設定不要のalways-on指標で、今後数週間以内にGoogle Adsに展開予定です。
目次
QFC(Qualified Future Conversions)とは何ですか?
QFCは、DG広告(Demand Genキャンペーン)の長期的な効果を計測するための新しい指標です。

DG広告を見たユーザーが、その後に指名検索やサイトへのエンゲージド訪問(一定時間の滞在など)を行い、最終的にコンバージョンに至った場合、通常のアトリビューションウィンドウ(7日や30日など)を超えていても、そのCVをDGキャンペーンの貢献としてカウントします。
設定不要のalways-on指標で、複雑なタグ設定なしで自動的に計測が始まります。
参照元:Qualified Future Conversions – Google Marketing Live 2026
既存の計測指標とは何が違うのですか?
QFCの位置づけを理解するために、既存の指標と比較します。
| 指標 | 何を計測するか | ウィンドウ外のCV |
|---|---|---|
| ラストクリックCV | 広告をクリックした後のCV | 拾えない |
| ビュースルーCV(VTC) | 広告を見た後(クリックなし)のCV。通常7日以内 | 拾えない |
| Attributed Brand Searches | DG広告に接触した後の指名検索の増加数 | —(CVは追わない) |
| QFC | DG広告に接触→指名検索やエンゲージド訪問→その後のCV | 拾える |
Attributed Brand Searchesが「広告の影響で指名検索が増えた」ことを示すのに対し、QFCはその先の「指名検索した人が実際にCVしたか」まで追跡します。
具体的にどういう流れでカウントされるのですか?
例として、不動産サイトで「資料請求」がコンバージョンの場合を考えます。

- 5月1日:ユーザーがYouTubeでDG広告を視聴(クリックなし)
- 5月3日:Googleで「〇〇不動産」と指名検索(= 中間アクション)
- 5月5日:サイトを閲覧するが離脱
- 5月25日:再度サイトに来て資料請求(CV発生)
従来の計測では、5月25日のCVはラストクリック(例:SEO)にカウントされ、VTCのウィンドウ(通常7日)も超えているため、DG広告の貢献は見えませんでした。

QFCでは、5月3日の指名検索を中間アクションとして捉え、5月25日のCVを「DG広告が将来生み出したCV」として計測します。
参照元:Qualified Future Conversions – Google Marketing Live 2026
指名検索以外の一般ワードでも計測されるのですか?
Google公式が中間アクション(Leading User Action)の例として挙げているのは、「branded search(指名検索)」と「engaged visit(エンゲージド訪問)」の2つのみです。
一般キーワードでの検索がQFCの対象に含まれるかどうかは、現時点で公式に明示されていません。ロジック上、一般ワードだと広告の影響かどうかの判定が難しくなるため、指名検索に限定されている可能性が高いと考えられます。
ビュースルーとクリックスルーのどちらが対象ですか?
公式の表現は「a user was exposed to an ad(広告に接触した)」とだけ記載されており、ビュースルーかクリックスルーかは明示されていません。
ただし、クリックスルーの場合はウィンドウ内で既存のアトリビューションが拾えるケースが多いため、QFCが主に価値を発揮するのはビュースルー(広告を見ただけでクリックしなかったケース)と考えられます。

最低出稿額の条件はありますか?

QFCの最低出稿額について、公式発表では言及されていません。「zero setup」「always-on metric」と記載されていることから、Attributed Brand Searchesのような最低出稿額条件がない可能性もありますが、現時点では確認できていません。
リリース後に条件が判明次第、追記予定です。

最後に

QFCは、DG広告の「効果が見えにくい」という課題に対するGoogleの回答です。Attributed Brand Searchesで指名検索の増加を確認し、QFCでその先のCVまで追跡する。この2つを組み合わせることで、DGキャンペーンの投資対効果を長期的な視点で評価できるようになります。
今後数週間以内にGoogle Adsに展開予定です。リリースされたら、実際の管理画面での表示や活用方法について改めてお伝えします。

Web業界にて20年以上、大手から中堅代理店の顧問を請負。デジタルマーケティングを中心に、主に広告関係の教育や研修、コンペの相談に乗っています。またSEMのお役立ちツールもスクラッチで開発。現在も電通グループの顧問、Shirofuneのアルゴリズム作成補助など担当しており、年間100名以上を教育。皆さまに心から信頼されるパートナーであり続けるために日々研鑽しております。また、世界的権威のある One Voice Awards USA 2025 にも日本人としてノミネートされ、世界的なナレーターとしても活躍中です。





