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Google・Yahoo!・MicrosoftのAI Max比較|クエリ拡張・テキスト・LP拡張を制御できるのはどれか

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注目のポイント

検索広告のAI拡張が、Google・Yahoo!・Microsoftの3媒体すべてで動き出しました。GoogleとMicrosoftは同じ「AI Max」という名称を使っており、Microsoftは2026年8月に全アカウントへ展開済みです。Yahoo!は名称が違い、「検索クエリーマッチング」として2026年9月14日に提供が始まりました。ただし中身は3媒体で同じではありません。GoogleとMicrosoftはクエリ拡張・テキスト拡張・LP拡張の3点セットですが、Yahoo!は現時点でクエリ拡張だけです。この記事では、それぞれで何ができて、どこまで運用者が制御できるのかを比較表で整理します。

3媒体それぞれの名称と時期

まず名前が違うので、対応関係を押さえます。

媒体 名称 時期
Google AI Max(AI最大化設定) 提供中
Microsoft AI Max for Search 2026年8月に全アカウントへ展開
Yahoo! 検索クエリーマッチング 2026年9月14日 提供開始

MicrosoftはGoogleと同じ「AI Max」という名前をそのまま使っています。Yahoo!だけ名称が違うため、同じ話をしていると気づきにくい点に注意が必要です。

参照元:AI Max for Search is now available(Microsoft Advertising)

Googleは検索だけでなくショッピングにも広がっている

この記事で扱うのは検索広告ですが、Googleはショッピングキャンペーンにも「AI Max for Shopping」を出しています。商品タイトルのAI最適化とLP拡張がベータ版で使える状態です。

つまりGoogleだけ、適用される範囲が検索の外まで広がっています。YahooとMicrosoftは、現時点では検索広告の話です。

ショッピングキャンペーンにAI Max(AI最大化設定)が登場|商品タイトルのAI最適化とLP拡張がベータ版で利用可能に

できることの比較表

4つの機能軸で並べると、こうなります。

機能 Google Yahoo! Microsoft
クエリ拡張 検索語句のマッチング 検索クエリーマッチング Search term matching
テキスト拡張 テキストのカスタマイズ 広告文の生成AI提案(性質が異なる) Text customization
LP拡張 最終ページURLの拡張 確認できず Final URL expansion
関連地域 関心対象地域 確認できず 確認できず

「確認できず」は、公開情報の範囲で該当する機能を見つけられなかった、という意味です。

クエリ拡張:3媒体とも同じ方向

登録したキーワードの外側まで広告を出す機能です。ここは3媒体でやろうとしていることが揃っています。

Yahoo!の説明では、入稿キーワードと関連性が高いとシステムが判断した検索クエリーに配信するとされ、判断材料として検索意図・キーワードの関連性・レスポンシブ検索広告の内容・ランディングページが挙げられています。広告文とLPの中身が、配信範囲を決める材料になっている点はGoogleと同じ考え方です。

Yahoo!の管理画面では「利用する/利用しない」のラジオボタンで切り替えます。キャンペーンまたは広告グループ単位で設定でき、広告グループで使うには上位のキャンペーンで有効になっている必要があります。

参照元:検索クエリーマッチングの提供開始について(LINEヤフー for Business)

文脈で拡張されると、何が起きるのか

この手の機能を入れると、配信システムの見方が変わります。これまでは「その検索語句がオークションに入るかどうか」を見ていましたが、AI Maxが入ると前後の文脈まで見て判断するようになります。

その結果、傾向としてこうなります。

筆者の運用経験では、1語だけの短い検索(ワントークン=単語1つだけのクエリ)で広告が出やすくなります。「保険」「脱毛」のような単語1つの検索です。文脈から意図を読もうとするぶん、これまでなら拾わなかった漠然とした検索まで範囲に入ってきます。

だから除外運用が前提になる

単語1つの検索は、意図がバラバラです。買う気のある人も、ただ調べているだけの人も同じ語で検索します。

  • 検索語句レポートで、1語だけのクエリが増えていないかを見る
  • 増えていたら、成果を見て除外する
  • 拡張を止める手段は除外キーワードしかない、と考えて先に積んでおく

入れっぱなしにすると、単語1つの検索に予算を持っていかれます。入れる前に、除外を見る頻度を決めておくことをおすすめします。

Googleなら、どの検索語句に何が出たかまで見られる

Google広告には「検索語句と広告の組み合わせ」レポートがあり、どの検索語句に対して、AIが生成したどの広告見出し・説明文が出て、どのページに飛んだのかまで確認できます。

除外の判断をするなら、ここまで見てから決めるほうが精度が上がります。詳しくは別記事にまとめています。

Google広告に「検索語句と広告の組み合わせ」レポートが追加|AI生成コピーとLP拡張の実態がついに可視化

テキスト拡張:Yahoo!だけ性質が違う

ここが3媒体で一番差がつくところです。

  • Google・Microsoft:オークションのたびに、既存のアセットやサイトの内容から広告文を生成し、組み合わせを自動で選ぶ
  • Yahoo!:入稿時に生成AIが広告文を提案する。採用するかどうかは人が決める

同じ「AIが広告文を作る」でも、配信中に勝手に差し替わるものと、入稿作業を助けるものとでは、運用上の意味がまったく違います。

筆者の運用経験では、規制業種の案件でここが効いてきます。表現に制約がある商材の場合、配信中に文言が自動生成されるのは監視コストが跳ね上がります。その点では、現時点のYahoo!のほうが扱いやすいと言えます。

LP拡張:GoogleとMicrosoftのみ

ユーザーの意図に合わせて、指定した最終ページ以外のページへ飛ばす機能です。

Googleの最終ページURLの拡張は、テキストのカスタマイズを有効にしていることが前提になります。また有効にすると、レスポンシブ検索広告のアセットのピン留めが外れます。Microsoftも同じくオプトイン方式で、URLのルールを設定できるとされています。

Yahoo!には、現時点で該当する機能を公開情報から確認できませんでした。

関連地域:Googleのみ確認できた

その地域について調べている人、関心を持っている人に広告を出す考え方です。Googleでは「関心対象地域」として広告グループ単位で設定できます。

MicrosoftとYahoo!については、公開情報から該当する機能を確認できませんでした。

どこまで制御できるのか?

「全部入りか、全部なしか」ではありません。3媒体とも、ある程度は個別に切れます。

媒体 制御の形
Google キャンペーンで親スイッチを入れたうえで、各機能を個別にオンオフ。クエリ拡張と関心対象地域は広告グループ単位
Microsoft スイート全体と機能単位の両方でオプトイン。広告グループ単位の管理も可能
Yahoo! 検索クエリーマッチングの「利用する/利用しない」のみ

Googleは機能ごとに階層が違うため、キャンペーンだけ見ても設定が把握できません。クエリ拡張を止めたいのに広告グループ側が残っている、という状態が起きます。

運用者として何をやるか

3媒体とも、共通してやることは同じです。

  • まず1キャンペーンだけで試す。全体に入れない
  • 検索語句レポートを見る頻度を上げる。Googleは拡張分が「AI Max」として区別できる
  • 除外キーワードを先に積む。拡張を止める唯一の手段になる
  • LP拡張を使うなら、飛び先になりうるページを先に洗い出す

筆者の感覚では、この手の機能は入れるかどうかより、入れた後にレポートを見続けられるかで結果が変わります。入れっぱなしにできる機能ではありません。

最後に

3媒体が同じ方向に動いている以上、使わない選択を続けるのは現実的ではなくなってきています。ただし中身は揃っていません。

Yahoo!は現状クエリ拡張だけなので、まずここから試すのが入りやすいはずです。GoogleとMicrosoftは3点セットのため、どれを入れてどれを切るかを決めてから触る必要があります。特に規制業種では、テキスト拡張をどう扱うかを先に決めておくことをおすすめします。

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