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AI MaxやP-MAXの広告文の拡張はどこから作られるのか!?|実データでtitleタグ・H1・メタディスクリプションを検証

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注目のポイント

「検索語句と広告の組み合わせ」レポートを使って、AIが拡張した広告文が実際どこから取られているのかを1件ずつ突き合わせました。広告見出しと説明文は、表示回数の1割強がAIによる拡張分でした。その拡張分の中身を調べると、広告見出しは97.4%がLPのtitleタグの切り取り、説明文は98.7%がメタディスクリプションの切り取りです。H1タグから取られたものと、AIが自分で文章を書いたものは、どちらも0件でした。AIは広告文を書いているのではなく、LPのtitleタグとメタディスクリプションを文字数に収まるよう削って使っている、というのが実データで見えた姿です。

何を調べたのか?

Google広告の「検索語句と広告の組み合わせ」レポートには、実際に表示された広告見出し・説明文・ランディングページと、それぞれを誰が選んだか(広告主様の提供/Google AI)が記録されます。このAI選定分を、飛び先LPのtitleタグ・H1タグ・メタディスクリプション・本文と突き合わせました。

項目 内容
集計期間 2026年9月1日〜9月15日
表示回数 45,356回
飛び先のLP 53ページ
判定方法 53ページすべてのtitleタグ・H1・メタディスクリプション・本文を取得し、文字単位で一致を判定

どこまで拡張されていたのか?

まず、入稿したものがそのまま出たのか、AIが拡張したのかを要素ごとに分けます。数字はすべて表示回数です。

要素 入稿・指定したまま AIが拡張 拡張された割合
広告見出し 38,739回 6,617回 14.6%
説明文 38,829回 6,527回 14.4%
ランディングページ 37,917回 7,439回 16.4%
検索語句 27,662回 17,694回 39.0%

広告文とLPの拡張は1〜2割ですが、検索語句だけは約4割が登録キーワードの外側でした。拡張の度合いは要素によってかなり違います。

拡張された広告見出しは、どこから取られたのか?

ここからは、AIが拡張した6,617回分の中身を分解します。

取られた場所 表示回数 割合
LPのtitleタグ 6,444回 97.4%
入稿済みのTDの組み合わせ 97回 1.5%
LPの本文 70回 1.1%
LPのH1タグ 0回 0%
AIが書いた新しい文章 0回 0%

ほぼすべてがLPのtitleタグでした。AIが自分で文章を考えたものは1件もありません。

titleタグとH1、どちらから取られたのか?

ここが今回一番確かめたかった点です。結果はすべてtitleタグでした。

判別できる理由は単純です。このサイトはtitleタグの末尾に「| 【公式】豪華カプセルホテル安心お宿」というサイト名が入り、H1には入りません。実際に出た広告見出しにはこのサイト名が付いています。

LPのtitleタグ LPのH1タグ 実際に出た広告見出し 表示回数
名古屋カプセルホテルの安心お宿 Nagoya Man&Woman 名古屋栄店 | 【公式】豪華カプセルホテル安心お宿 安心お宿 Nagoya Man&Woman 名古屋栄店 Nagoya Man&Woman 名古屋栄店 | 【公式】豪華カプセルホテル安心お宿 3,682回
カプセルホテル一覧 | 【公式】豪華カプセルホテル安心お宿 カプセルホテル一覧 【公式】豪華カプセルホテル安心お宿 942回
汐留カプセルホテルの安心お宿 Tokyo Woman 銀座汐留店 | 【公式】豪華カプセルホテル安心お宿 安心お宿 Tokyo Woman 銀座汐留店 Tokyo Woman 銀座汐留店 | 【公式】豪華カプセルホテル安心お宿 353回
安心お宿 Tokyo Woman 銀座汐留店のアクセス | 【公式】豪華カプセルホテル安心お宿 安心お宿 Tokyo Woman 銀座汐留店のアクセス Woman 銀座汐留店のアクセス | 【公式】豪華カプセルホテル安心お宿 194回

削られ方には規則性がある

4例とも同じ形です。titleタグの後半(サイト名の側)を残し、前半を削って文字数に収めています。

  • 「名古屋カプセルホテルの安心お宿 」が消える → 頭から削られている
  • 「カプセルホテル一覧 | 」が消える → 区切り文字の手前ごと消える
  • 「安心お宿 Tokyo 」が消える → 語の途中でも切られ、「Woman 銀座汐留店のアクセス」という不自然な形になる

4例目が分かりやすい例です。「Tokyo Woman」というブランド表記が「Woman」だけになっています。筆者の運用経験では、この切られ方はブランド名が途中で欠ける事故につながります。titleタグの前半にブランド名を置いているサイトほど、この影響を受けやすいと考えています。

拡張された説明文は、どこから取られたのか?

AIが拡張した6,527回分の中身です。

取られた場所 表示回数 割合
LPのメタディスクリプション 6,444回 98.7%
入稿済みのTDの組み合わせ 80回 1.2%
LPのH1タグ・本文 0回 0%
AIが書いた新しい文章 0回 0%

切り取られ方

メタディスクリプションの先頭から取り、入りきらない部分は「…」で終わります。

LPのメタディスクリプション(冒頭) 実際に出た説明文 表示回数
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2例目は、メタディスクリプションが短いためまるごと採用されています。長ければ途中で切り、収まれば全部使う、という単純な処理です。

入稿済みのTDは、どう組み合わされていたのか?

拡張分のうち、LPから取られていない残りは、すべて入稿済みのTDでした。文言そのものが書き換えられていたものは、広告見出し・説明文ともに0件です。

使われ方は2通りしかありませんでした。

使われ方 広告見出し 説明文
入稿したものがそのまま 17件 11件
入稿した複数をつないで1本に 6件 19件
一部が書き換えられていた 0件 0件

つなぎ方は機械的

広告見出しは「|」で、説明文は文の切れ目でつないでいるだけです。

実際に出たもの 元になった入稿済みTD
安心お宿 名古屋栄店 | 充実した設備 | 広々とした清潔な客室 「安心お宿 名古屋栄店」「充実した設備」「広々とした清潔な客室」の3本
安心お宿 荻窪店 | 女性専用カプセルホテル 「安心お宿 荻窪店」「女性専用カプセルホテル」の2本
宿泊もビジネスも安心なお宿. 手ぶらでOK!人工温泉やサウナ、無料の食事やドリンクなど、充実のサービスをご堪能ください。 Wi-Fiや電源完備でビジネス出張に最適。深夜到着や早朝出発にも対応します。 入稿済みの3文をそのまま並べたもの

並び順は入れ替わります。同じ3文で順番だけ違うパターンが、何本も出ていました。語尾を整えたり、文字数に合わせて言い換えたりはしていません。

だから入稿文の作り方が効いてくる

この枠でAIがやっているのは、素材を選んで並べることだけです。そうであれば、気をつける点は入稿側にあります。

  • 1文が単体でも、他の文とつながっても成立する形で書く
  • 「〜です。そして〜」のように前後の文を前提にした書き方をすると、並び替えられたときに意味が通らなくなる
  • 変な広告文が出たら、原因は入稿文のほうにある。AIが勝手に書いたわけではない

筆者の運用経験では、ここはLPのtitleタグ・メタディスクリプションの切り取りと同じ話です。AIは文章を作らず、すでにあるものを組み替えている、という一本の線でつながります。

H1タグは使われていなかった

今回の集計で、H1タグから取られた広告文は広告見出し・説明文ともに0件でした。

筆者の感覚では、ここはSEO側の常識と食い違う点です。SEOではH1を重視しますが、広告文に使われていたのはtitleタグとメタディスクリプションでした。ただしこれは1社・53ページでの結果なので、他の案件でも同じとは限りません。

拡張された分はどれくらい出ていたのか?

拡張された分と、入稿・指定したままの分を、表示回数で並べます。

区分 表示回数
広告見出し:入稿したまま 38,739回
広告見出し:AIが拡張 6,617回
LP:指定したまま 37,917回
LP:AIが拡張 7,439回
検索語句:登録キーワード 27,662回
検索語句:AIが拡張 17,694回

広告文とLPの拡張は限定的で、検索語句の拡張だけが大きく広がっています。

成果面についても確認しました。数字は控えますが、傾向としては、広告文とLPの拡張は入稿・指定したままの分と大きく変わりませんでした。差が出たのは検索語句の拡張で、ここだけ獲得効率が悪化していました。

筆者の運用経験では、止めるなら検索語句の拡張から、という順番になります。広告文とLPの拡張は、少なくともこの案件では悪さをしていませんでした。

AI MaxもP-MAXも、拡張の仕組みは同じ

このレポートは、AI Maxの検索キャンペーンとP-MAXの両方が対象です。どちらも同じ区分(広告主様の提供/Google AI/最終ページURLの拡張)で記録されます。

つまり、どちらのキャンペーンでも動いているのは同じ3つです。

  • 広告文をLPのtitleタグとメタディスクリプションから作る
  • 飛び先をLPの中から選び直す
  • 登録キーワードの外側の検索語句にも広げる

筆者の感覚では、AI MaxとP-MAXを別物として身構えるより、「拡張の材料はLPのメタ情報」と覚えておくほうが現場では役に立ちます。

運用者として何をやるか

材料がLPのtitleタグとメタディスクリプションである以上、手を入れる場所もそこになります。

  • titleタグの前半を確認する:前から削られるため、ブランド名や訴求は後半に置くほうが残りやすい
  • メタディスクリプションの冒頭を作り込む:先頭から採用され、残りは切り落とされる
  • 広告に出したくない文言をLPのメタ情報に置かない:終了したキャンペーン表記や旧価格が、そのまま広告文になりうる
  • レポートで出どころを確認する:分析情報とレポート → 検索語句 → 検索語句と広告の組み合わせ

レポートの出し方は別記事にまとめています。

Google広告に「検索語句と広告の組み合わせ」レポートが追加|AI生成コピーとLP拡張の実態がついに可視化

最後に

AIが広告文を作ると聞くと、勝手に文章を書かれるように感じます。今回の実データでは、書かれていたのではなく、LPのtitleタグとメタディスクリプションが切り取られていただけでした。

裏を返せば、拡張された広告文の質は、LP側のtitleタグとメタディスクリプションの質で決まります。広告の管理画面だけを見ていても、この部分は直せません。AIに任せるかどうかを決める前に、LP側のメタ情報を整えるところからだと考えています。

データ提供について

本記事のデータは、豪華カプセルホテル「安心お宿」様にご協力いただき、実際の広告アカウントのレポートをもとに集計しました。掲載にあたってはご了承をいただいています。この場を借りて御礼申し上げます。

豪華カプセルホテル 安心お宿(公式サイト)

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