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Google広告のカンファレンスで語られた13の話|AIより先に手をつけるのはどこ!?

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注目のポイント

Google Adsの公式ニュースレター「Ads Decoded」が、2026年11月5日に、カナダ・トロントで開かれた第1回「Inside Google Ads」カンファレンスの参加レポートを公開しました。登壇した運用者の発言を13項目にまとめたものです。Googleの公式発信でありながら、新機能の紹介ではなく「AIは一番の機会ではない」という話から始まっています。一番の機会に挙がっているのは、商品フィードの整備とスマートフォンサイトの使い勝手です。成果が出ているアカウントは、コンバージョン目標・自社データ・商品フィードの下準備をやっている、というのが全体を通した結論です。

どんなイベントだったのですか?

カナダのトロントで開かれた、第1回「Inside Google Ads」カンファレンスです。主催はJyll Saskin Gales氏で、運用の現場にいる人たちが登壇しました。

レポートを書いたのは、Google Adsの公式ニュースレター「Ads Decoded」を担当しているGinny Marvin氏です。中身は次の13項目で構成されています。

  • 運用者からの実践的なポイント:5つ
  • 会場で繰り返し出ていた話題:3つ
  • 管理画面でできる打ち手:3つ
  • 締めくくりの持ち帰り:2つ

Googleが自社の新機能を紹介する回ではなく、運用している側が何をやっているかの報告です。

参照元:13 gems heard at the Inside Google Ads conference(Google Ads・2026年11月5日)

運用者からの実践的な5つとは?

発言者 ポイント 中身
Duane Brown氏 AIの土台はAIではない 一番の機会はAIではなく、商品フィードの整備とスマートフォンサイトの使い勝手。これはAI施策と別物ではなく、AIを働かせるための土台そのもの
Julia Vyse氏 AI検索に文脈のヒントを仕込む AI検索では、どう聞かれたかを全部は見られない。広告の素材とランディングページに、誰向けかが分かる手がかりを書いておく(例:これから住宅ローンを組む持ち家層)
Aldwin Neekon氏 BtoBは美しさより分かりやすさ 作り込んだ動画は再生数こそ伸びるが、商談にはつながらない。誰向けかをはっきり書き、見込みのないクリックをあえて弾く
Ashleigh Kuniski氏 AI Maxは3点セットで効く 検索語句のマッチング・テキストのカスタマイズ・最終ページURLの拡張を揃えて使った事例で、CPAを下げながらリード数が増え、ページの合致が良くなりコンバージョン率も上がった
Dana DiTomaso氏 自動化の3回ルール 月に3回を超えて手でやっている作業は自動化する。ただし予算・入札目標・キャンペーンの停止は人間の手に残す

AI Maxの3つの機能については、それぞれが何をしているのかを別の記事でまとめています。

会場で繰り返し出ていた話題は?

セッションの合間に何度も出てきたテーマが3つ挙げられています。

  • AIの仕組みをクライアントに説明できない:クライアントはAI機能を使いたがる。一方で代理店側が、なぜ先にデータの質と整備を優先する必要があるのかを説明しきれずにいる
  • 手綱が増えたことへの歓迎:全部まかせるか全部やめるかの二択だった状態から、チャネル優先度や予算配分といった細かい制御が出てきたことを評価する声
  • リードフォームが効いている:複数の参加者が成果を報告。項目のカスタマイズができるようになり、量を優先するか質を優先するかも選べる

Google側で預かったリードは、アカウントの「目標」の下にある新しい「リードハブ」(ベータ版)で確認と管理ができます。

チャネル優先度については、機能が登場したときの記事で設定の中身を書いています。

管理画面でできる3つの打ち手とは?

発言者 打ち手 やり方
Whit Norrad氏 P-MAXを在庫の種類で分ける 自動車のように在庫の性質が違う商材では、新車と中古車を1つのキャンペーンに混ぜず、別々のP-MAXキャンペーンに分ける
Duane Brown氏 フィードを商品タイプ別に点検する レポートエディタで「商品タイプ」で区切ったカスタムレポートを作り、商品フィードの穴を探す。フィードのカスタム属性の最適化は、売上を伸ばす手段として今も効果が大きい
Waqas Khokhar氏 デマンドジェネレーションは助走させる 成果の良い長尺動画から30秒・60秒・ショート用を切り出して素材を増やす/アトリビューション期間を30日から60日へ延ばす/立ち上げ中は目標値を途中で変えない/増分テストで効果を確かめる

デマンドジェネレーションについては、立ち上がりを速くするために、タグの整備・拡張コンバージョン・自社データのシグナルを最初から揃えておくことが推奨されています。

Googleが持ち帰った課題は?

コンバージョン設定のガードレールが弱い、という指摘です。

Ameet Khabra氏とDana DiTomaso氏の2人から、アカウント監査での事故例が共有されました。購入を最適化したいアカウントが、間違えてページビューに入札していた、というものです。

この状態だとスマートバイディングは、浅い流入を追いかけてしまいます。設定した本人が気づかないまま、配信が安いだけのクリックへ寄っていく形です。

Ginny Marvin氏は、この点を製品チームに持ち帰るフィードバックとして挙げています。

結局、運用者は何をすればいいのですか?

下準備をしたうえで、手綱を握り続けることだと書かれています。

成果が出ているアカウントは、コンバージョン目標、自社で持っているデータ、商品フィードの3つに手間をかけているという整理です。

主催のJyll Saskin Gales氏の言葉として、次のたとえが紹介されています。

AIのキャンペーンは自動運転の車のようなもの。行き先を入れて、経路はまかせる。ただしハンドルからは手を離さない。

Ameet Khabra氏は「判断する人間が、輪の中にいる必要がある」という言い方をしています。キャンペーンを事業の目標へ向けて走らせる役は、運用者が担うという話です。

最後に

このレポートで目を引くのは、Google Adsの公式ニュースレターが「AIは一番の機会ではない」という一文から始めている点です。

13項目のうち、新機能の紹介はリードハブくらいです。残りは、商品フィードを点検する、ランディングページに誰向けかを書く、コンバージョン設定を間違えない、月に3回以上やる作業は自動化する、といった運用の基本の話が並んでいます。

AI機能は、入れれば効くものではなく、土台が整っているアカウントで効くもの、という整理です。自社のアカウントで、コンバージョン目標が正しい地点に置かれているか、商品フィードに穴がないか。まずそこを見るところからになります。

参照元:13 gems heard at the Inside Google Ads conference(Google Ads・2026年11月5日)

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