注目のポイント
指名ワードの検索広告を止めたいけれど、ショッピング広告は残したい。ブランドの除外にある「除外ブランドに関する検索結果にショッピング広告を表示する」のチェックで、これができます。検索広告だけを止めると、検索広告枠より上にあるショッピング広告枠が空いて、そこに競合が入ります。検索語句で一括除外すると、ショッピングも検索も止まって、指名の検索結果に競合の広告だけが並びます。ブランドの除外とこのチェックを組み合わせると、検索広告は止めたまま、ショッピング広告だけを出し続けられます。筆者はこれを重要な設定だと考えています。
指名ワードの検索結果はどう並んでいるのか?
まず、指名ワードで検索されたときの画面の並びを押さえます。上から順に、ショッピング広告枠、検索広告枠、自然検索の順です。
ショッピング広告枠は、検索広告枠より上に出ます。ここが今回の話の前提になります。

検索広告だけ止めると何が起きるのか?
指名ワードの検索広告は、自然検索で1位を取れているなら止めてもいい、という判断があります。同じ入口に自社の枠が2つ並ぶので、広告費を使わなくても獲れる、という考え方です。
ところが、検索広告だけを止めるといちばん上のショッピング広告枠が空いて、そこに競合が入ります。自社の指名で検索した人が、最初に見るのが競合の商品、という状態になります。
では検索語句で一括除外すればいいかというと、これも違う結果になります。ショッピング広告も検索広告も止まるので、指名の検索結果の上半分が競合の広告で埋まります。自社は自然検索の1位だけ、という形です。
「除外ブランドに関する検索結果にショッピング広告を表示する」とは?
ブランドの除外の設定画面にあるチェックボックスです。
ブランドの除外そのものは、指定したブランドに関する検索語句でキャンペーンを配信しない機能です。このチェックをオンにすると、除外したブランドの検索結果でも、ショッピング広告だけは引き続き表示されます。
複数のキャンペーンを一括編集するときは、同じ内容が「ショッピング広告を許可する」「ショッピング広告を許可しない」という選択肢で出てきます。
なお、P-MAXではブランドの除外が適用されるのは検索、ショッピング、YouTube検索の広告枠だけです。

参照元:ブランドの除外について(Google 広告 ヘルプ)
どこで設定するのか?
キャンペーンタイプごとに場所が違います。
| 対象 | 設定場所 |
|---|---|
| 新しいP-MAXキャンペーン | 作成時の「その他の設定」>「ブランドの除外」 |
| 新しい検索キャンペーン | 作成時の「その他の設定」>「ブランド」>「ブランドの除外」 |
| 既存のP-MAXキャンペーン | 「キャンペーン」>「設定」タブ>対象キャンペーン>「その他の設定」>「ブランドの除外」 |
| 既存の検索キャンペーン | 同じ流れで「その他の設定」>「ブランド」>「ブランドの除外」 |
| 複数キャンペーンに一括 | キャンペーンを選択>「編集」>「ブランドを変更」>「ブランドの除外」 |
検索キャンペーンのブランドの除外は、2025年5月27日以降AI最大化設定へ移行しています。P-MAXキャンペーンには影響しません。
参照元:ブランドの除外について(Google 広告 ヘルプ)
筆者はこう使う
指名ワードでの自社の広告費を抑えつつ、いちばん上の枠は渡さない。これが狙いです。
- 自社ブランドをブランドの除外に入れる
- 「除外ブランドに関する検索結果にショッピング広告を表示する」にチェックを入れる
- 指名の検索広告は止まり、ショッピング広告は出続ける
指名ワードでいちばん効くのは、商品画像と価格が並ぶショッピング広告枠です。ここを空けると、競合の商品がそのまま比較対象として並びます。検索広告のテキスト1行を止めるより、この枠を押さえておくほうが優先度は高いと考えています。
ヘルプには、自社ブランドを除外リストに入れる使い方は書かれていません。ブランドの除外は「避けたいブランドの検索語句に配信しない仕組み」として説明されています。実際に設定できるかどうかは、アカウントで確かめてから本番に入れてください。
最後に
押さえるところは3つです。①ショッピング広告枠は検索広告枠より上にある ②検索広告だけ止めると、その上の枠が競合に渡る ③ブランドの除外+チェックで、検索広告だけを止められる
指名の広告費を削る話は、どの案件でも一度は出ます。そのときに「上の枠はどうするんですか」と返せるかどうかで、提案の精度が変わります。削ってよい枠と、渡してはいけない枠を分けて考えてください。

北海道旭川市出身。Web業界にて20年以上、大手から中堅代理店の顧問を請負。デジタルマーケティングを中心に、主に広告関係の教育や研修、コンペの相談に乗っています。またSEMのお役立ちツールもスクラッチで開発。現在も電通グループの顧問、Shirofuneのアルゴリズム作成補助など担当しており、年間100名以上を教育。皆さまに心から信頼されるパートナーであり続けるために日々研鑽しております。また、世界的権威のある One Voice Awards USA 2025 にも日本人としてノミネートされ、世界的なナレーターとしても活躍中です。最近では声優業でも精力的に活動中。





