注目のポイント
ショッピングキャンペーンのAI最大化設定が、管理画面に出てきました。オンにすると、Google AIがMerchant Centerのフィードをもとに商品タイトルを書き換え、AIモードやAIによる概要にも広告が出るようになります。今回いちばん大きいのは、書き換えられたタイトルを「商品のタイトル」レポートで元のタイトルと並べて確認できるようになった点です。表示回数・クリック・費用まで並ぶので、AIの書き換えが効いているかを数字で判断できます。筆者はオンにしたうえで、このレポートを見ながらテキストのガイドラインで方向づける進め方を勧めます。ベータ版なので、ブランドの除外だけは先に入れておくのが安全です。
管理画面のどこに出てきたのか?
ショッピングキャンペーンの設定の中に「AI最大化設定」という項目が増えています。「AI最大化設定でキャンペーンを最適化する」のトグルに、ベータ版のラベルが付いた状態です。
オンにすると、その下に「アセットの最適化」と「ブランドの除外」の2つが開きます。アセットの最適化を開くと、中身は「テキストのカスタマイズ」と「最終ページURLの拡張」の2つです。
機能の発表自体は先に出ていましたが、日本のアカウントでも実際に設定できる状態になりました。

参照元:ショッピング キャンペーン向け AI 最大化設定(ベータ版)について(Google 広告 ヘルプ)
オンにすると何が変わるのか?
設定できるのは次の3つです。
| 項目 | 内容 | こちら側の制御 |
|---|---|---|
| テキストのカスタマイズ | フィードやサイトの情報をもとに、商品タイトルを検索意図に合わせて書き換える | テキストのガイドラインで方向づける |
| 最終ページURLの拡張 | 商品ページ以外のサイト内URLにも誘導する | URLの除外を追加する |
| ブランドの除外 | 出したくないブランドを指定する | 除外リストで指定 |
最終ページURLの拡張は、テキストのカスタマイズを有効にしていることが前提です。片方だけ使うことはできません。
なお英語版のヘルプには、テキストのカスタマイズは英語のフィードに限定、最終ページURLの拡張は目標ROASの入札戦略でのみ利用可、と書かれています。日本語版のヘルプには同じ記述がありません。
Googleは「同程度のアクション単価/広告費用対効果で、コンバージョン数が平均5%上昇」としていますが、これはGoogleの社内データによる数値です。
参照元:About AI Max for Shopping campaigns (beta)(Google Ads Help)
AIモードではどう見えるのか?
設定画面の「テキストのカスタマイズの例」に、検索ネットワーク・AIモード・ローカル在庫の3つのタブが用意されています。ここでAIモードを選ぶと、実際の見え方のサンプルが出てきます。
サンプルでは、ユーザーが「手入れが簡単な観葉植物はどれですか?」と聞き、その回答文の下に「スポンサー提供」として商品カードが並んでいます。Googleの説明は「これにより、広告と会話の関連性が高まります」です。
つまりAIモードの広告は、検索結果の上に出る枠ではなく、会話の答えの一部として商品が並ぶ形になります。キーワードに寄せたタイトルより、会話文に答えるタイトルのほうが拾われやすい、という設計です。
筆者の見方としては、検索がAIモードに移っていったぶんの受け皿がショッピング側にできた、という位置づけです。現時点ではまだ日本ではAIモードに広告が表示されません。

参照元:ショッピング キャンペーン向け AI 最大化設定(ベータ版)について(Google 広告 ヘルプ)
「商品のタイトル」レポートで何が見えるのか?
商品レポートに「商品のタイトル」タブ(ベータ版)が追加されています。見られる列は次のとおりです。
- カスタマイズされた商品タイトル
- 商品の元のタイトル
- アイテムID
- 表示回数/商品のクリック数/クリック率
- 費用/平均クリック単価
AIが書いたタイトルと自分が入れたタイトルを、同じ行で突き合わせられるということです。画面には「十分なインプレッション数を獲得するとここに表示される」「元のタイトルよりも関連性が高いと判断された場合に、広告に表示されます」と注記があり、すべての商品が書き換わるわけではありません。

参照元:Google Ads adds reporting for AI-generated product titles(Search Engine Land・2026年8月26日)
実際にどう運用するか?
オンにしてみる価値はあると考えています。商品タイトルはクエリとの一致がそのまま表示に効くので、書き換えの伸びしろは検索広告の広告文より大きいと見ています。
ただし、オンにして放置はおすすめしません。進め方は次のとおりです。
- 有効化する前に、ブランドの除外を入れておく
- 2週間ほど回してから「商品のタイトル」レポートを開く
- 元のタイトルより成果が落ちている商品だけ、テキストのガイドラインで縛る
- 商品ページ以外に飛ばしたくない案件は、最終ページURLの拡張をオフにする
フィードを作り込んできた案件ほど、書き換えの影響は大きく出ます。まずはレポートで突き合わせて、どちらが強いかを確かめてからの判断で構わないと思います。
参考:ショッピングキャンペーンにAI Max(AI最大化設定)が登場|商品タイトルのAI最適化とLP拡張がベータ版で利用可能に
最後に
今回の変更で押さえるところは3つです。①ショッピングのAI最大化設定が管理画面に出てきた ②AIモードでは会話の答えの下に商品が並ぶ ③書き換えられたタイトルを元タイトルと並べて検証できる
特に3つ目は、これまでのAI系の機能になかった親切さです。中身が見えるなら、試して数字で判断できます。ベータ版のうちにデータを取っておくと、本開放されたときの判断が早くなります。
参考:AI MaxやP-MAXの広告文の拡張はどこから作られるのか!?|実データでtitleタグ・H1・メタディスクリプションを検証

Web業界にて20年以上、大手から中堅代理店の顧問を請負。デジタルマーケティングを中心に、主に広告関係の教育や研修、コンペの相談に乗っています。またSEMのお役立ちツールもスクラッチで開発。現在も電通グループの顧問、Shirofuneのアルゴリズム作成補助など担当しており、年間100名以上を教育。皆さまに心から信頼されるパートナーであり続けるために日々研鑽しております。また、世界的権威のある One Voice Awards USA 2025 にも日本人としてノミネートされ、世界的なナレーターとしても活躍中です。





