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Google AIモードが米国で10億ユーザー突破|検索行動の変化と広告運用への影響

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注目のポイント

GoogleのAIモードが米国でリリースから1年を迎え、グローバルで月間アクティブユーザー10億人を突破しました。クエリ数は四半期ごとに倍増しており、検索行動そのものが大きく変わりつつあります。6回に1回の検索が音声または画像を使用し、AIモードのクエリ長は通常検索の3倍に達しています。この記事では、Googleが公開したデータをもとに、広告運用やSEOへの影響を考察します。

AIモードが米国で1年、何が起きていますか?

Googleは2025年5月にAIモードを米国でリリースし、1年が経過しました。公式ブログによると、AIモードは検索クエリが過去最高に達した主要因であり、従来の検索エンジンと会話型AIの橋渡しとして機能しています。

主なデータポイントは以下の通りです。

  • グローバルで月間アクティブユーザー10億人超
  • AIモードのクエリ数は四半期ごとに倍増
  • 検索クエリ全体が過去最高を記録

Googleは「検索可能なものの定義そのものが拡張されている」と表現しており、AIモードが従来の検索を置き換えるのではなく、新しい検索需要を生み出しているという立場です。

参照元:How AI Mode is changing the way people search in the U.S.(2026年5月19日)

6回に1回が音声・画像検索、テキスト入力は減っていくのか?

米国では6回に1回の検索が音声または画像を使用しており、画像検索は月間40%以上の成長率を示しています。

これはかなりインパクトのある数字です。筆者の感覚では、テキストで一生懸命キーワードを入力してくるユーザーの割合は、今後どんどん減っていくのではないかと感じています。スマホで写真を撮ってそのまま検索する、音声で自然に質問する、こうした行動がスタンダードになりつつあります。

広告運用の観点では、テキストベースのキーワードターゲティングだけに依存していると、このトラフィックを取りこぼす可能性があります。P-MAXやデマンドジェネレーションのようなマルチチャネル配信の重要性が、ここでも裏付けられています。

参照元:How AI Mode is changing the way people search in the U.S.(2026年5月19日)

クエリ長が3倍に、ロングテールキーワードの爆発

AIモードの平均クエリ長は、従来の検索クエリの3倍に達しています。短いクエリと長いクエリの両方が成長していますが、特に長文の自然言語クエリが伸びています。

これは広告運用にとって非常に重要なシグナルです。たとえば不動産業界であれば、従来は「渋谷 賃貸 1LDK」のように3〜5トークンのキーワードで検索されていました。しかしAIモードではこれが3倍になるわけですから、「渋谷駅から徒歩10分以内でペット可の1LDKで家賃15万円以下」のような10トークン以上のクエリが普通に出てくることになります。

こうしたロングテールクエリに対応するためには、以下の施策が重要になってきます。

  • 部分一致(Broad Match)の活用 — 完全一致やフレーズ一致では拾いきれない自然言語クエリをカバーする
  • Smart Bidding Exploration(入札拡張)の導入 — GML2026で発表されたBid Expansionにより、未知のクエリにも自動で入札を拡張できる
  • P-MAXの活用 — テキスト検索に限定しない、マルチシグナルでのターゲティング

筆者としては、部分一致とSmart Bidding Explorationの組み合わせは、もう入れないと機会損失になるレベルだと感じています。

参照元:How AI Mode is changing the way people search in the U.S.(2026年5月19日)

プランニング・ブレインストーミング系クエリの急成長

Googleのトレンドデータによると、AIモードでのプランニング系クエリは全体より80%速く成長しており、ブレインストーミング系クエリも30%速く成長しています。「where to」「where should I」「ideas for」で始まる検索が増えています。

これは、ユーザーがAIモードを「答えを得る場」だけでなく「考えを整理する場」「計画を立てる場」として使い始めていることを意味します。

広告の観点では、こうした検討段階のユーザーに対してデマンドジェネレーションキャンペーンでアプローチする価値が高まっていると言えます。まだ購入意思が固まっていない段階のユーザーに、ビジュアルリッチな広告でブランドを認知させるチャンスです。

参照元:How AI Mode is changing the way people search in the U.S.(2026年5月19日)

検索結果 vs AIモード vs AIO、切り分けはできるのか?

広告運用者として一番知りたいのは、自分のトラフィックのうちどれだけが従来の検索結果から来ていて、どれだけがAIモードやAI Overviewsから来ているのかという点です。

残念ながら、現時点ではGoogle広告やGA4で「AIモード経由」「AIO経由」「通常検索経由」を明確に切り分けるディメンションは提供されていません。GA4のデフォルトチャネルグループでは、AIモードもAI Overviewsも「Organic Search」に分類されます。

筆者の感覚では、すでにかなりの割合がAIモードやAIO経由になっているのではないかと感じていますが、エビデンスが出ていない以上、推測の域を出ません。

ただし、Googleが公式に述べている重要なポイントがあります。それは「AIモードは従来の検索を減らしているのではなく、検索全体を増やしている」ということです。つまり、従来の検索結果からのトラフィックが減っているわけではなく、AIモードが純増分として加わっているという見方です。

これはすごく良い傾向だと思います。AIモードが検索のパイを食い合うのではなく、パイ自体を大きくしているのであれば、広告のインプレッション機会も増えることになります。

参照元:How AI Mode is changing the way people search in the U.S.(2026年5月19日)

日本への展開はいつ?

現時点でAIモードは米国でリリースされていますが、日本への展開時期は公式にアナウンスされていません。ただし、AI Overviewsが日本にも展開されていることを考えると、AIモードも遅かれ早かれ日本市場に入ってくると考えるのが自然です。

日本で展開された際には、上記のトレンド(音声・画像検索の増加、クエリ長の拡大、プランニング系クエリの成長)が同様に起こる可能性が高いです。今のうちに部分一致の拡充やSmart Bidding Explorationの導入を進めておくことが、先手を打つことになります。

最後に

AIモードのリリースから1年で、検索行動は確実に変化しています。テキスト入力から音声・画像へ、短いキーワードから長い自然言語へ、答えを得る行動から計画を立てる行動へ。この流れは日本にも必ず来ます。

広告運用者としては、部分一致とSmart Bidding Explorationの組み合わせ、P-MAXやデマンドジェネレーションの活用が、これまで以上に重要になってきます。検索のパイが大きくなっているという事実は朗報です。その増えた分をしっかり捕まえるための準備を、今から進めておくことをおすすめします。

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