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Google広告 検索パートナーの第三者事前審査が登場|丸ごとオフにせず危険なドメインだけ除外可能に

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注目のポイント

Google広告の検索パートナーネットワーク(SPN)に、第三者による事前審査プログラムが導入されました。DoubleVerify・IAS・Zefrの3社がSPN全ドメインを毎週チェックし、危険・不適合と判断されたドメインを低・中・高リスクに分けた除外推奨リストとして提供します。これにより、検索パートナーを「丸ごとオフ」にせず、危険なドメインだけをピンポイントで除外できるようになります。ただしGoogle管理画面のボタン1つで完結する機能ではなく、3社のどれかと直接やり取りして実装する形です。本記事では、公式情報からこのプログラムの仕組みと実務上の疑問を整理しました。

検索パートナーネットワーク(SPN)とは?

Google広告の検索キャンペーンは、Google検索だけでなく、Googleと提携している他社の検索サイトにも広告を配信できます。この「他社サイトの集まり」が検索パートナーネットワーク(SPN)です。

SPNに広告を出すと配信面が広がりリーチが増える一方、「自社の広告を出したくないサイトにも出てしまう」という懸念がありました。従来の対策は2つしかありませんでした。

  • 検索パートナーを丸ごとオフにする → 配信機会も全部消える
  • 自分で気づいたドメインを手動で除外する → 抜け漏れが出る、キリがない

今回の第三者事前審査プログラムは、この「全か無か」問題に対する第3の選択肢です。

参照元:Google広告ヘルプ – 検索パートナー ネットワークの第三者による事前審査プログラムについて

第三者事前審査プログラムとは何をしてくれるのか?

一言でいうと、「検索パートナーの全ドメインを外部のプロがチェックして、危ないドメインのリストを作ってくれる」プログラムです。

チェックを行うのはGoogleではなく、ブランド保護を専門とする以下の3社です。

パートナー 連絡先
DoubleVerify sales@doubleverify.com
Integral Ad Science(IAS) youtube@integralads.com
Zefr measurement@zefr.com

これらの3社はクロスプラットフォームのブランド保護を専門とする大手企業で、AIを活用した分類エンジンにより、業界の安全性・適合性の基準に沿って評価を行います。

参照元:Google広告ヘルプ – 検索パートナー ネットワークの第三者による事前審査プログラムについて

仕組みはどうなっている?

流れは以下の通りです。

  • Googleが、検索パートナーネットワークの全ドメインを毎週まとめて3社に渡す
  • 3社が自社の技術で「このサイトは安全か/不適切か」を分類する
  • 危険・不適合と判断されたドメインを、低リスク・中リスク・高リスクの3段階に分けた除外推奨リストとして広告主に提供する
  • 広告主がそのリストを自分のアカウントの除外設定に適用する

重要なのは、提供されるのは「ブラックリスト(除外推奨リスト)」であって、安全なサイトの「ホワイトリスト」ではないという点です。

つまり「ここには出すな」というリストをもらい、それを除外設定に入れて、残りのパートナーに配信する、という流れです。

参照元:Google広告ヘルプ – 検索パートナー ネットワークの第三者による事前審査プログラムについて

今までの除外方法と何が違う?

従来の方法と比較すると、位置づけが明確になります。

方法 メリット デメリット
検索パートナーを丸ごとオフ 完全に安全 配信機会をすべて失う
手動でドメインを除外 コストゼロ 抜け漏れが出る、後追い対応
第三者事前審査プログラム プロが全ドメインを事前チェック、リスク3段階で提供 3社との個別契約が必要

最大の違いは「事前」か「事後」かです。従来の手動除外は広告が出た後に気づいて対処する事後対応ですが、このプログラムは広告を配信する前にドメインを検証します。

参照元:Google広告ヘルプ – 検索パートナー ネットワークの第三者による事前審査プログラムについて

管理画面から使えるのか?費用は?

Google広告の管理画面にボタンがあって1クリックで始まる、という機能ではありません。広告主が3社のどれかを選んで直接メールで連絡し、契約・実装を行う形です。

費用については、Google公式ヘルプには記載がありません。DoubleVerify・IAS・Zefrはいずれもブランド保護の商用サービスを提供している企業のため、無料ではない可能性が高いですが、正確な金額は各社に直接確認する必要があります。

参照元:Google広告ヘルプ – 検索パートナー ネットワークの第三者による事前審査プログラムについて

ドメインの増減には追従するのか?

追従します。Googleが毎週リストを3社に渡す建て付けなので、検索パートナーにドメインが追加されたり削除されたりした場合は、次の週次更新で反映されます。

参照元:Google広告ヘルプ – 検索パートナー ネットワークの第三者による事前審査プログラムについて

既存のアドフラウドツールと何が違う?

これまでもSpider AFやIASなどのアドフラウド対策ツールを契約すれば、ブラックリストを入手することはできました。ただし、それらのリストは各ツールベンダーが自社の基準で独自に作成したものです。

今回のプログラムの違いは、Googleが検索パートナーネットワークの全ドメインを公式に3社へ提供し、そのデータを元にリストが作られるという点です。筆者の感覚では、ソース元がGoogle公式である分、従来のアドフラウドツール単独で作られたリストよりも信頼性が高いと言えるのではないかと考えています。

さらに毎週Googleからデータが更新されるため、ドメインの入れ替わりにも追従できる点は、自社で手動管理していた場合と比べて大きなメリットです。

参照元:Google広告ヘルプ – 検索パートナー ネットワークの第三者による事前審査プログラムについて

パフォーマンス最適化の機能ではない?実務での立ち位置は?

Google公式ヘルプには「このソリューションは、ブランド適合性を検証することを目的としており、パフォーマンスの最適化を目的としたものではありません」と明記されています。

ここは正直に言うと、運用者としては微妙な立ち位置だと感じています。検索パートナーの一括オフは検索キャンペーンで従来から可能ですし、P-MAXでも検索パートナーの除外オフが今後できるようになっていきます。そうなると「丸ごとオフにすればいいのでは?」という話にはなります。

ただし、筆者の運用経験では、検索パートナー経由でもコンバージョンが取れているケースは実際にあります。全部切ると取れていた分も失われます。このプログラムの立ち位置は「やばいところだけ外して、取れるものは残したい」というニーズに対する解決策です。

つまり、成果を見て除外するのではなく、ブランド毀損リスクのあるドメインだけを事前に外す。残りのパートナーで成果が出れば配信を続ける、という使い方になります。特にブランディングを意識している大手広告主にとっては、検討に値する選択肢です。

参照元:Google広告ヘルプ – 検索パートナー ネットワークの第三者による事前審査プログラムについて

あわせて知っておきたい関連機能

Google公式ヘルプでは、この事前審査プログラムとあわせて、検索パートナーネットワークの管理に使える2つの機能が紹介されています。

完全版プレースメントレポート

P-MAX・検索・ショッピング・アプリの各キャンペーンで、検索パートナーネットワークのどのドメインに広告が配信されたかを確認できるレポートです。「今どこに出ているのか」の透明性が確保されます。

コンテンツ適合性センター

ディスプレイ・YouTube・検索パートナーネットワークの除外プレースメントを一元管理できる機能です。

参照元:Google広告ヘルプ – 検索パートナー ネットワークの第三者による事前審査プログラムについて

最後に

検索パートナーネットワークの第三者事前審査プログラムは、「検索パートナーを丸ごと切るか、そのまま使うか」の二択だった状況に、「危ないところだけ外す」という選択肢を加えるものです。

Googleが公式にドメインリストを提供し、それを元に第三者がリスク分類してくれる仕組みなので、従来のアドフラウドツール単独のリストよりもソース元としての信頼性は高いと言えます。毎週更新されるため、ドメインの入れ替わりにも追従できます。

ただし、Google管理画面で完結する機能ではなく、外部3社との個別契約が必要な点、費用が公開されていない点は、導入のハードルとして認識しておく必要があります。パフォーマンス最適化ではなくブランド保護が目的なので、「やばいところだけ外して取れるものは残す」くらいの立ち位置として理解した上で、ブランドを重視する案件での提案材料に使うのがよいでしょう。

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