注目のポイント
Google アナリティクス4(GA4)のデフォルトチャネルグループに「AI Assistants」チャネルが正式に追加されました。対象ソースはChatGPT、Gemini、Deepseek、Copilot、Grokの5つで、リファラーマッチングにより自動分類されます。sourceディメンションには個別のAIサービス名が、mediumには「ai-assistant」が統一的にセットされます。一方でGoogle自身のAI Overviews・AIモードは「Organic Search」に分類され、AI Assistantsチャネルには入りません。ただし、モバイルアプリ経由などリファラーが取得できないトラフィックは捕捉できない可能性がある点にも注意が必要です。
目次
GA4のデフォルトチャネルグループに「AI Assistants」が追加されました
GA4のデフォルトチャネルグループに、新しく「AI Assistants」というチャネルが追加されました。これにより、AIアシスタント経由のトラフィックがReferralやDirectに混在せず、独立したチャネルとして自動的に分類されるようになります。
設定変更は不要で、GA4側のアップデートとして全プロパティに順次適用されます。ただし、デフォルトチャネルグループは編集できないため、独自のルールを追加したい場合はカスタムチャネルグループを利用してください。
参照元:[GA4] Updates to default channel grouping(2025年5月13日)
AI Assistantsチャネルの対象ソースは?
Googleのヘルプページでは、AI Assistantsチャネルの説明として以下の5つのソースが明記されています。
- ChatGPT(OpenAI)
- Gemini(Google)
- Deepseek
- Copilot(Microsoft)
- Grok(xAI)
なお、Claude(Anthropic)やPerplexityなど、上記リスト以外のAIサービスについては、現時点ではヘルプページに記載がありません。今後リファラーリストが拡張される可能性はありますが、明確なアナウンスはまだ出ていません。
参照元:Default channel group – Analytics Help
AI OverviewsやAIモードはどこに分類されますか?
GoogleのAI OverviewsとAIモードは「AI Assistants」チャネルには含まれません。これらはあくまでGoogle検索機能の一部という位置付けで、「Organic Search」チャネルに分類されます。
ヘルプページの記載を整理すると、以下の通りです。
| トラフィックの種類 | 分類先チャネル |
|---|---|
| ChatGPT・Gemini・Deepseek・Copilot・Grok経由 | AI Assistants |
| AI Overviews(検索結果上部のAI回答) | Organic Search |
| AIモード(Google検索のAIモード) | Organic Search |
| 通常のGoogle検索結果 | Organic Search |
つまり「AIが関わったトラフィック」であっても、Google検索経由ならOrganic Search、外部AIサービス経由ならAI Assistantsと、明確に分けられています。
参照元:Default channel group – Analytics Help
ソース / メディアのディメンションはどう変わりますか?
AI Assistantsチャネルが追加されたことで、ソース(source)とメディア(medium)のディメンションも統一的にセットされるようになります。
変更前(現在のGA4)
現在のGA4では、たとえばChatGPT経由のトラフィックはソース/メディアがバラバラに表示されます。

上記のように、同じChatGPTからの流入でも (not set)、referral、store、(none) などmediumがバラバラになっています。
変更後(アップデート適用後)
アップデート適用後は、リファラーがマッチしたトラフィックについて以下のように統一されます。
| ディメンション | セットされる値 |
|---|---|
| source(参照元) | chatgpt.com、gemini.google.com、deepseek.com など個別のAIサービス名 |
| medium(メディア) | ai-assistant(統一) |
| campaign(キャンペーン) | (ai-assistant) |
| デフォルトチャネルグループ | AI Assistants |
参照元:Default channel group – Analytics Help
チャネルの判定ルール(技術的な定義)
AI Assistantsチャネルの判定ルールは、以下の通りです。
- mediumが「ai-assistant」に完全一致する
- リファラーがGoogleが管理する「AIアシスタントのリスト」にマッチした場合、mediumに「ai-assistant」、campaignに「(ai-assistant)」が自動でセットされる
つまり、UTMパラメータを自分で付与する必要はありません。リファラーベースの自動判定です。
参照元:Default channel group – Analytics Help
リファラーが取れないトラフィックはどうなりますか?
AI Assistantsチャネルの判定はリファラーマッチングに依存しているため、リファラーが取得できないトラフィックはAI Assistantsに分類されません。
たとえば、ChatGPTのモバイルアプリからリンクをタップした場合、アプリ→ブラウザの遷移ではリファラーヘッダが送信されないケースがあります。この場合、mediumは (not set) や (none) のままとなり、AI Assistantsチャネルには入りません。
先ほどのスクリーンショットでも、chatgpt.com経由のトラフィックのうち約86%がmedium (not set) でした。これはリファラー情報が欠落しているトラフィックであり、アップデート後もこの分がすべてai-assistantに切り替わる保証はありません。

筆者の感覚では、PC版のブラウザ経由であればリファラーは取得できるため、ai-assistantに正しく分類されると考えています。一方でモバイルアプリ経由のトラフィックについては、引き続き(not set)やDirectに落ちる可能性が高いです。実データが溜まった段階で検証してみてください。
個別のAIソース(ChatGPT経由・Gemini経由など)は区別できますか?
はい、sourceディメンションには個別のAIサービスのドメインが表示されます。たとえばChatGPT経由であれば「chatgpt.com」、Gemini経由であれば「gemini.google.com」のように、ソースごとに区別が可能です。
実際に筆者のGA4データでも、「セッションの参照元 / メディア」ディメンションでchatgpt.comが個別に表示されていることを確認しています。
つまり、AI Assistantsチャネルで一括りにされるのはデフォルトチャネルグループのレベルであり、ソース/メディアのディメンションまで掘り下げれば、どのAIサービスからの流入かを個別に把握できます。トラフィック獲得レポートで「セッションのデフォルトチャネルグループ」を「AI Assistants」でフィルタし、セカンダリディメンションに「セッションのソース」を追加すれば、AIサービスごとの内訳を確認できます。
GA4のレポートでどうやって確認しますか?
AI Assistantsチャネルのトラフィックは、GA4の以下の場所で確認できます。
トラフィック獲得レポート
「レポート」→「集客」→「トラフィック獲得」で、「セッションのデフォルトチャネルグループ」ディメンションを使用すると「AI Assistants」の行が表示されます。
探索レポート
「探索」で自由形式レポートを作成し、ディメンションに「セッションのデフォルトチャネルグループ」を追加してフィルタで「AI Assistants」を指定すれば、詳細な分析が可能です。
利用可能なディメンション
| ディメンション | スコープ | 用途 |
|---|---|---|
| デフォルトチャネルグループ | イベント | キーイベント発生時のチャネル |
| セッションのデフォルトチャネルグループ | セッション | セッション開始時のチャネル |
| 最初のユーザーのデフォルトチャネルグループ | ユーザー | 初回訪問時のチャネル |
参照元:Default channel group – Analytics Help
最後に
GA4のデフォルトチャネルグループにAI Assistantsが追加されたことで、AIアシスタント経由のトラフィックを独立して把握できるようになりました。現時点で対象として明記されているのはChatGPT・Gemini・Deepseek・Copilot・Grokの5つです。
GoogleのAI Overviews・AIモードは引き続きOrganic Searchに分類されるため、「AI経由=AI Assistants」ではない点に注意してください。また、リファラーが取得できないモバイルアプリ経由のトラフィックなどはAI Assistantsに分類されない可能性があります。100%の捕捉は難しいという前提で、実データを見ながら運用していくのが現実的です。
筆者の感覚では、今後ClaudeやPerplexityなどのサービスもリストに追加されていく可能性が高いと見ていますが、現時点ではGoogleのヘルプに記載がない以上、断定はできません。まずは自社サイトのGA4で「AI Assistants」チャネルにデータが入ってきているか確認するところから始めてみてください。

Web業界にて20年以上、大手から中堅代理店の顧問を請負。デジタルマーケティングを中心に、主に広告関係の教育や研修、コンペの相談に乗っています。またSEMのお役立ちツールもスクラッチで開発。現在も電通グループの顧問、Shirofuneのアルゴリズム作成補助など担当しており、年間100名以上を教育。皆さまに心から信頼されるパートナーであり続けるために日々研鑽しております。また、世界的権威のある One Voice Awards USA 2025 にも日本人としてノミネートされ、世界的なナレーターとしても活躍中です。





