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注目のポイント
2025年は利益右肩上がりで新規事業も仕込み、Voicy配信開始やOne Voice Award世界10人選出など充実した一年でした。2026年はAI検索への移行が最大の変化となり、AIオーバービューやAIモードへの対策が重要です。Google独占禁止法敗訴でメディアが分散化し、ChatGPTやClaudeから直接予約する時代も到来します。代理店のインハウス化は加速しますが、デジタル広告市場全体は前年比110%成長を維持。個人や組織の能力向上が鍵となります。2026年も明るい年にしていきましょう!
この記事はVoicy「Google広告のカスタマーマッチの自動生成と2026年のデジタルマーケティング予測【石黒堂】」で聴くことができます
目次
2025年の振り返り – 利益右肩上がりと新規事業の仕込み
2025年は非常に充実した一年となりました。デジタルマーケティング事業は利益が右肩上がりで成長し、新規取引も増加しています。弊社は基本的にリファラルでしか新規案件を受けていないのですが、既存のお客様も売上が上がり、非常に良い形で推移しました。
メディア展開としては、Voicyで「デジタルマーケ合従軍」の配信を開始できたことが大きな成果です。日替わりゲストとして、アドラボの将軍様をはじめ、多彩なパーソナリティをお迎えしました。2025年1月からはさらにパワーアップし、全曜日のパーソナリティが確定しています。新しい展開を楽しみにしていただければと思います。
そして最大のトピックは、新規ウェブサービスの開発です。プロモーション予算を節約から捻出し、2026年2月のローンチに向けて着実に準備を進めています。
声優業も好調で、ガイドの吹き替え案件では全体のキャスティングを統括する機会もいただきました。2025 One Voice Awardでは世界10人のナレーターと声に選ばれ、ナレーション・声優として世界的な雑誌Fusionにも掲載されました。
2026年はさらなる飛躍の年にしたいと考えています。
2026年度 AI検索が従来の検索を置き換える時代へ
2026年のデジタルマーケティングで最も大きな変化は、検索そのものがAI検索に置き換わっていくことです。
GoogleのAIオーバービューやAIモードに広告が表示されるようになり、ここへの対策が非常に重要になってきます。しかし現状の媒体仕様では、通常の検索結果に広告が出ているのか、AIオーバービューに出ているのか、AIモードに出ているのかが全く分かりません。おそらく管理画面では確認できない仕組みになっていると思われます。
さらに、インプレッションがどこにどう出ているのかも把握できなくなってきます。従来のようなクエリ(検索キーワード)という概念ではなく、ユーザーが実際に質問している内容に対してどうトリガーされているのかが見えなくなるのです。
このアルゴリズムをハックすることが非常に重要になります。対策としては、P-MAX、AI MAXといった自動化メニューをしっかりと活用していく必要性が出てくるでしょう。
Google独占禁止法敗訴でメディアが分散化
Googleが独占禁止法で敗訴したことにより、デジタル広告の環境が大きく変わろうとしています。
この敗訴により、プリインストールされているブラウザを強制的に使わせることができなくなりました。iOSではChromeを含む複数のブラウザから選択できるようになり、メディアがさらに分散していきます。
この変化で懸念されるのは、使用するブラウザやOSによってトラッキングや計測精度が変わってしまうことです。この課題に対応するため、ファーストパーティーデータの紐付けやカスタマーマッチをしっかりと実施していく必要があります。
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AIモードやAIOにシフト|ChatGPTやClaudeからも直接コンバージョンする時代!?
AI検索の普及は、広告出稿する媒体そのものを変える可能性があります。
例えばホテル業界を例に挙げると、現在は楽天トラベル、じゃらん、一休などのOTA(オンライン・トラベル・エージェント)を通じて予約するのが一般的です。しかし今後は、ChatGPT SearchやClaudeで宿泊先を検索し、そのまま予約まで完結する時代が来ると考えています。
この変化により、広告を出稿する媒体が大きく変わっていくでしょう。ClaudeやChatGPTがおすすめを提示した時に、そこでどのように表示されるのか。この新しい環境への対応が、2026年以降の大きなテーマになってきます。
代理店のインハウス化が加速、インハウス化は2026年に下げ止まり!?
代理店が抱えている案件のインハウス化は、今後も加速していくと考えています。その要因は大きく2つあります。
1つ目は、代理店の運用者レベルが下がっていることです。担当者が頻繁に変わるため、ヒストリーの積み重ねがありません。それであれば自社でオペレーターを雇って運用しても変わらないという判断が増えています。
2つ目は、P-MAXやASCといった自動化メニューの登場です。これらのツールにより、誰でも70点の運用ができるようになりました。だからこそ、代理店には説明責任とアルゴリズムのハック、その両方ができなければならないのです。
Yahoo!検索広告については、YoY(前年比)で2025年は売上が下がっています。これは検索する人自体が少なくなっているということです。つまり入稿の手間が省けるということなので、引き続きGoogleやMetaが主要媒体になるでしょう。
ただし、デジタル広告全体で見れば前年比110%程度の成長を維持しているはずです。この成長は続いていくと思われます。アメリカのデータを見ると、代理店比率はある一定のところで下げ止まりが見られます。おそらく2026年にかけて、日本でもどこかで下げ止まるのではないかと推測しています。
最後に
代理店の規模が縮小していくと、コンサルティング体制の維持が難しくなってきます。さらに、これまでと同じ利益率を担保することもかなり厳しい状況です。
代理店を取り巻く環境は引き続き厳しいものになるでしょう。しかし、デジタル広告業界全体は成長を続けていきます。だからこそ、個人や組織の能力を上げていくことが大事になってくると考えています。2026年も明るい年にしていきましょう!

Web業界にて20年以上、大手から中堅代理店の顧問を請負。デジタルマーケティングを中心に、主に広告関係の教育や研修、コンペの相談に乗っています。またSEMのお役立ちツールもスクラッチで開発。現在も電通グループの顧問、Shirofuneのアルゴリズム作成補助など担当しており、年間100名以上を教育。皆さまに心から信頼されるパートナーであり続けるために日々研鑽しております。また、世界的権威のある One Voice Awards USA 2025 にも日本人としてノミネートされ、世界的なナレーターとしても活躍中です。





