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2024年石黒堂の振り返りとデジタルマーケティング業界における二極化の進行

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記事サマリー

この記事を読んでわかること

    • 広告運用の自動化時代で、運用だけでなくWeb制作やクリエイティブなど、幅広いスキルが必要になってきていること

こんな方へオススメの記事

    • 広告代理店での独立や転職を考えている方、またはフリーランスとして活動中の方

この記事を実践するための準備

    • 広告運用以外の分野(Web制作、LP作成、クリエイティブ制作)の基礎知識を学ぶこと

 

 

石黒堂の2024年実績と成長戦略

2024年、弊社は例年通り業界の平均を上回る右肩上がりの成長を達成しています。

多くの代理店が苦戦を強いられる中、当社は一貫した価値提供と品質重視の姿勢を保ち続けることで、持続的な成長を実現しています。これは、単なる広告運用だけでなく、総合的なデジタルマーケティングのソリューションを提供し続けてきた結果と考えています。今後も、業界のコモディティ化が進む中で、より高度な専門性と付加価値の高いサービスを提供していくことで、クライアント企業の成長に貢献していきたいと考えています。

 

業界全体の成長と代理店の明暗

デジタルマーケティング業界は2024年、全体として108-110%の成長率を維持しているものの、代理店間で明確な二極化が進んでいます。

大規模な組織を抱える代理店では業績の下方修正が相次ぐ一方、個人で独立して活動する代理店が増加傾向にあります。特にデジマの人材派遣サービスは好調を維持しているものの、単価の大幅な下落が問題となっています。

例えば、月間1000万円規模の案件でも、週20時間以上の稼働で月額10万円程度という低価格化が進んでおり、業界全体の健全性という観点から懸念される状況となっています。

2024年10月のインターネット広告費、前年比7.2%増と堅調な成長を維持

 

フリーランスの生存戦略と求められるスキルセット

デジタルマーケティング業界において、フリーランスとして独立する人材が増加していますが、その継続率は低く、多くが2年以内に撤退する傾向にあります。

この背景には、広告主側や代理店の平均勤続年数が1.5年程度と短く、ステークホルダーの頻繁な交代によってリレーションシップが途切れやすい環境があります。

さらに、Google広告のPmaxやデマンジェンなど、自動最適化技術の進化により、単純な広告運用スキルだけでは差別化が難しくなっています。

今後は、ウェブサイト制作、LP作成、クリエイティブ制作、動画制作など、総合的なスキルセットの習得が不可欠となっています。このような状況下で生き残るためには、幅広い知識と実践力を身につけ、付加価値の高いサービスを提供できる体制を整えることが重要です。

 

SNSにおける発信と真のプロフェッショナリズム

デジタルマーケティング業界において、SNSでの情報発信は重要なコミュニケーション手段の一つとなっています。しかし、近年、特に管理画面の操作のみを業務としていた層において、SNSでの否定的な発言や批判的なコメントが目立つようになってきています。

実務経験が限られているにもかかわらず、強い主張や思い込みに基づいた発言を行うケースが散見されます。

このような態度は、結果として仕事の機会を失うことにもつながりかねません。なぜなら、広告主もSNSを見ており、そこでの言動や態度は、プロフェッショナルとしての評価に直結するためです。

真のプロフェッショナルは、自己研鑽を重ね、建設的な姿勢で業界に貢献することが求められています。この傾向は、業界のコモディティ化が進む中で、より一層重要性を増していくでしょう。

これらの状況を踏まえ、2025年以降も継続的な学習と適応力の向上が、デジタルマーケティング業界で成功を収めるための鍵となることは間違いありません。

 

最後に

今年も皆様大変お世話になりました、2025年も何卒よろしくお願い致します。

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