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記事サマリー
この記事を読んでわかること
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- Googleの新機能「機密マッチング(Confidential Matching)」の概要と仕組み
- 機密マッチングがカスタマーマッチやGoogle広告データマネージャーに適用される方法
こんな方へオススメの記事
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- デジタル広告を活用しつつ、顧客のプライバシー保護に真剣に取り組みたい広告主
この記事を実践するための準備
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- Googleの広告ツール(特にGoogle Ads)のアカウントを所有していること
目次
Googleの機密マッチング(Confidential Matching)機能とは?
Googleは「機密マッチング(Confidential Matching)」と呼ばれる新しい機能を導入しました。これは、広告主が自社の顧客データをGoogleの測定ソリューションやオーディエンスソリューションに安全に接続するための新しい方法です。
機密マッチングは「機密コンピューティング(Confidential Computing)」と呼ばれる技術を使用しています。これは、特別なソフトウェアとハードウェアである信頼できる実行環境(Trusted Execution Environments、TEEs)を使用して、データ処理中に情報を隔離します。その結果、Googleを含む誰もがデータにアクセスできなくなります。
この技術により、広告主は顧客のプライバシーを尊重しながら、信頼関係を築くことができます。また、プラットフォームや規制の変更が続く中で、ファーストパーティデータを活用してデジタル広告キャンペーンの効果を測定する新しい方法を提供が可能です。
参照元URL:Simpler data privacy for advertisers with confidential matching
カスタマーマッチやデータマネージャーでも利用可能
機密マッチングは、カスタマーマッチ(Customer Match)を含むデータ接続のデフォルトとなります。これにはGoogle広告データマネージャー(Google Ads Data Manager)も含まれます。広告主は特別な操作を行う必要はありません。
特に厳格なデータポリシーを持つ広告主にとっては、データが自社のサーバーを離れる前に暗号化できるという利点があります。
今後数ヶ月のうちに、Googleは機密マッチングでの暗号化サポートをグローバルに展開する予定です。また、より多くの広告ソリューションに機密マッチングの使用を拡大する計画もあります。
拡張コンバージョンの記事に、データ保有についての内容があります。ようやくGoogleから公式の1stパーティの取扱いについての見解が出たとホッとしております。
最後に
Googleは長年にわたり、プライバシー保護技術と安全なデータ慣行に投資してきました。機密マッチングは、広告のプライバシーポートフォリオアプローチの次の章であり、顧客の個人情報を安全に保つのに役立つ、アクセスしやすく強力なマーケティングツールとなることを期待しています!
Web業界にて20年以上、大手から中堅代理店の顧問を請負。デジタルマーケティングを中心に、主に広告関係の教育や研修、コンペの相談に乗っています。またSEMのお役立ちツールもスクラッチで開発。現在も電通グループの顧問、Shirofuneのアルゴリズム作成補助など担当しています。皆さまに心から信頼されるパートナーであり続けるために日々研鑽しております。皆様に直接お会いし、お話しできる機会がありましたら、SEMの運用コンサルから無料相談まで、ぜひお気軽にお声がけください。