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記事サマリー
この記事を読んでわかること
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- 経済産業省の特定サービス産業動態統計調査によるインターネット広告費の推移
こんな方へオススメの記事
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- インターネット広告業界で働く方や、これから働きたいと考えている方。
この記事を実践するための準備
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- 自社のデジタル広告費用の推移
目次
インターネット広告費(2024年3月
経済産業省が発表した「特定サービス産業動態統計調査」のインターネット広告費の結果をグラフ化しました。売上高は2019年から2023年にかけて全体的に増加傾向にあります。それでは2024年3月まではどうなったのか見ていきます。
参照:特定サービス産業動態統計調査(広告業の中のインターネット広告費)
2024年3月までのインターネット広告費の推移を見ていきましょう。
- 2024年1月の売上高は122,012百万円で、前年同月比0.4%減。
- 2024年2月の売上高は123,301百万円で、前年同月比1.6%増。
- 2024年3月の売上高は166,631百万円で、前年同月比12.9%増。
2024年1月と2月の売上高は、2023年同月とほぼ同水準でした。1月は前年比で0.4%減少し、2月は1.6%増加と伸び率は低調でした。しかし、3月になると一転して12.9%の大幅な増加を記録し、過去最高の売上高を更新しました。
2023年の売上高が過去最高水準であったことを考えると、2024年1月と2月の伸び率の低さは、その高い基準によるものとも言えます。ただ、デジタル広告市場の成熟化や経済状況の変化が影響している可能性も否定できません。
一方で、3月の大幅な増加は、広告業界にとって明るい兆しと言えるでしょう。この勢いが続くかどうかは注視する必要がありますが、少なくとも現時点では、インターネット広告市場はまだ成長の余地があることを示しています。
細かいメニューや業種の伸び率などもありますが、今回は全体の概要のみとします。インターネット広告費の動向は、広告業界のみならず、デジタルマーケティングに関心を持つ多くの人にとって重要な指標となるでしょう。
4マス媒体の広告費(2024年3月
2024年3月の4マス媒体の広告費を見ると、全体的に前年同月比でプラスの成長率を示しています。
テレビ広告費は4.2%増加し、126,805百万円となりました。テレビ広告は引き続き4マス媒体の中で最も大きな市場であり、広告主からの需要は堅調であると言えます。
新聞広告費は7.2%増の23,422百万円でした。2024年1月と2月はマイナス成長でしたが、3月に入り大きく回復しました。これは、年度末の広告需要の高まりが影響していると考えられます。
ラジオ広告費は5.9%増の3,188百万円。ラジオ広告市場は規模が小さいものの、安定した成長を維持しています。
雑誌広告費は3.4%増の5,051百万円でした。2024年1月と2月は大幅な増加率を示していましたが、3月は伸び率が鈍化しています。ただ、前年同月比ではプラス成長を維持しており、雑誌広告市場は回復傾向にあると言えるでしょう。
2024年3月の4マス媒体広告費は全体的に好調だったと評価できます。特にテレビと新聞の伸び率が大きく、広告主のマス媒体への投資意欲の高さがうかがえます。
そのなかでもインターネット広告の伸び率が12.9%と、4マス媒体と比較して高い成長率を示していることは注目に値します。
最後に
2024年3月のインターネット広告費は、前年同月比で12.9%増加し、過去最高の売上高を記録しました。2024年1月と2月の伸び率は低調でしたが、3月の大幅な増加は広告業界にとって明るい兆しです。デジタル広告市場の成熟化や経済状況の変化が影響する中、この勢いが続くかどうかは注視する必要がありますが、少なくとも現時点では、インターネット広告市場はまだ成長の余地があることを示しています。
Web業界にて20年以上、大手から中堅代理店の顧問を請負。デジタルマーケティングを中心に、主に広告関係の教育や研修、コンペの相談に乗っています。またSEMのお役立ちツールもスクラッチで開発。現在も電通グループの顧問、Shirofuneのアルゴリズム作成補助など担当しています。皆さまに心から信頼されるパートナーであり続けるために日々研鑽しております。皆様に直接お会いし、お話しできる機会がありましたら、SEMの運用コンサルから無料相談まで、ぜひお気軽にお声がけください。