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Google広告の新機能「ブランド検索とは」!?サーチリフトとの違いを解説!

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記事サマリー

この記事を読んでわかること

    • Google広告の新機能「ブランド検索」の設定方法と活用法

こんな方へオススメの記事

    • ブランディング効果を数値で測定したい広告運用者

この記事を実践するための準備

    • Google広告アカウントとGoogle営業担当との連絡手段

Google広告の新機能「ブランド検索」とは?サーチリフトとの違いを解説

Google広告に新しく追加された「ブランド検索(Branded searches)」機能をご存知でしょうか。この機能は、ユーザーが広告を視聴した後にGoogleやYouTubeでブランド名を検索した回数を測定できる画期的な機能です。

ブランド検索は、広告を見たユーザーが7日以内にブランドに関連するキーワードで検索を行った数をトラッキングします。これにより、従来測定が困難だった「ブランドへの関心度」や「検討段階での効果」を数値で把握できるようになりました。

特に重要なのは、この機能がサーチリフトとは全く異なるアプローチを取っている点です。サーチリフトは、オークションで勝ったユーザーと負けたユーザーを比較する実験的手法で、統制群を使って広告の因果関係を証明します。一方、ブランド検索は既存の配信データを活用した測定機能で、実験設計が不要で常時利用できるのが大きなメリットです。

対象となるキャンペーンは、YouTube、P-MAX、Demand Gen キャンペーンで、YouTube、Discover、Gmailの広告枠で配信された広告が対象となります。

参照元:ブランド関連検索の測定

ブランド検索の設定方法と測定レベルは!?キャンペーン・広告グループ・アセット単位で活用可

まず、この「ブランド関連検索の測定」を実装するには、Googleの営業担当へ申請する必要があります。

ブランド検索の設定は非常にシンプルです。まず、Google広告の管理画面内でブランドマッピングを設定します。この作業は外部の担当者に依頼する必要がなく、自前で完結できるため導入のハードルが低いのが特徴です。

設定完了後は、コンバージョンページの「検討」目標下に「ブランド検索」が自動的に表示されます。また、キャンペーン、広告グループ、アセットレベルのレポートで「すべてのコンバージョン」列と「結果」列からもデータを確認できます。

測定レベルの柔軟性も大きな魅力です。キャンペーン単位での全体的な効果測定はもちろん、広告グループ単位でのターゲティング効果、そしてアセット単位での個別クリエイティブ効果まで詳細に分析可能です。

アトリビューションは、ラストクリック・ビュースルー方式を採用しており、デフォルトで7日間のルックバック期間が設定されています。この期間は1日から30日まで調整できるため、業界やビジネスモデルに合わせた最適化が可能です。

重要な点として、この機能は現在レポート専用で、入札最適化には使用できません。コンバージョン列ではなく、すべてのコンバージョン列に表示される点も理解しておく必要があります。

どの広告素材がブランド認知向上に効果的か測定ができる

ブランド検索機能の最も実用的な活用方法は、クリエイティブテストでの効果測定です。従来のコンバージョン測定では捉えきれなかった「ブランド認知向上」という上流の効果を、具体的な数値で比較検討できるようになりました。

例えば、同一キャンペーン内で異なる2つのクリエイティブを配信している場合、それぞれがどの程度ブランド検索を促進したかをアセット単位で測定できます。商品訴求重視のクリエイティブAと、ブランドストーリー重視のクリエイティブBを比較し、どちらがより多くのブランド検索を生み出したかを定量的に判断できるのです。

また、この測定はSEOやSEM問わず、ブランド名を検索した純粋な「検索行動」を対象としています。ユーザーが広告視聴後にどのようなブランド関連キーワードで検索したかは、事前に設定したブランドマッピングによって定義されます。

この機能により、ブランディング施策の効果測定が格段に向上し、予算配分の最適化やクリエイティブ戦略の改善に活用できます。特に、即座にコンバージョンに繋がらない商材や、検討期間の長いBtoBサービスにとって、非常に価値の高い指標となるでしょう。

ブランド検索機能は導入コストも低く、設定も簡単なため、積極的に活用しない理由がない画期的な機能と言えます。ぜひ自社のキャンペーンでも導入を検討してみてください。

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