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記事サマリー
この記事を読んでわかること
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- P-MAXの除外・レポート機能と申請要否
こんな方へオススメの記事
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- P-MAXを本格運用したい広告担当者
この記事を実践するための準備
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- Google担当者との連絡体制確保
目次
P-MAX除外キーワードリストの紐付け機能が管理画面で設定可能に
これまでP-MAXキャンペーンで除外キーワードリストを紐付けるには、Google担当者への申請が必要でした。しかし、最新のアップデートにより、管理画面から直接設定できるようになりました。
Googleの広告プラットフォームは日々進化しており、サイレントアップデートも頻繁に行われています。今回の機能追加により、より効率的にキャンペーン設定が可能になり、キャンペーンを跨いでの一括除外が可能です。
管理画面では、キーワード除外リストの設定が提供されており、従来よりもスムーズな運用が実現できます。
P-MAX設定項目の比較表(2025年7月22日時点)
施策 | 種類 | 単位 | Google担当へ申請必須 |
レポート可視化 | チャネル別レポート | キャンペーン単位 | 〇 |
テキスト・バナー・動画アセットレポート | キャンペーン単位 | ||
検索語句レポート | キャンペーン単位 | 〇 | |
除外 | コンテンツ除外(プレースメント・検索ネットワーク) | アカウント単位 | |
IPアドレス除外 | アカウント単位 | ||
除外キーワードリスト除外 | キャンペーン単位 | ||
キーワード除外 | キャンペーン単位 | ||
ブランドリスト除外 | キャンペーン単位 | ||
年齢除外 | キャンペーン単位 | ||
デバイス除外 | キャンペーン単位 | 〇 | |
OS除外 | キャンペーン単位 | 〇 | |
新規顧客獲得(1stパーティデータ活用) | キャンペーン単位 | ||
休眠顧客獲得(1stパーティデータ活用) | キャンペーン単位 | 〇 | |
1stパーティデータ除外 | キャンペーン単位 | 〇 | |
トピック除外 | キャンペーン単位 | 〇 |
もし、Google担当がいない場合は以下URLから申請を出してみてください。
https://support.google.com/google-ads/gethelp?sjid=5571949216120003027-AP
1stパーティデータ除外機能の詳細
1stパーティデータ(電話番号・メールアドレス)除外機能について、よく「新規顧客獲得」と混同されがちですが、これは全く異なる機能です。
新規顧客獲得(NCA)は、1stパーティデータを使って既存ユーザーを識別し、その配信を抑制することで新規顧客のオークションでの入札を強化する仕組みです。完全に除外されるわけではなく、既存ユーザーにも一部配信される可能性はありますが、大幅な除外効果が期待できます。
P-MAXは、検索広告やディスプレイ広告では当たり前にできるコンバージョンユーザーの除外、つまりリターゲティングリストの除外ができないんです。だから通常であれば既存ユーザーにも広告が配信されてしまいます。
そこで1stパーティデータの除外機能になります。ただし、この機能を使うにはメールアドレスや電話番号といった顧客情報が必要になってきます。お客様とのプライバシーポリシーをしっかり整備しておかないと導入できません。
それでも1stパーティデータ除外は本当に強力な機能です。Google担当者がいるなら、ぜひ相談してみてください。うまく設定できれば、既存顧客への無駄打ちを減らして、新規顧客獲得にリソースを集中できるようになります。運用効率が格段に上がりますよ。

Web業界にて20年以上、大手から中堅代理店の顧問を請負。デジタルマーケティングを中心に、主に広告関係の教育や研修、コンペの相談に乗っています。またSEMのお役立ちツールもスクラッチで開発。現在も電通グループの顧問、Shirofuneのアルゴリズム作成補助など担当しています。皆さまに心から信頼されるパートナーであり続けるために日々研鑽しております。また、世界的権威のある One Voice Awards USA 2025 にも日本人としてノミネートされ、世界的なナレーターとしても活躍中です。