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記事サマリー
この記事を読んでわかること
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- P-MAX広告の除外キーワード上限が1万件に拡大、年齢・デバイス除外も可能になった最新アップデート
こんな方へオススメの記事
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- P-MAX広告効率を高めたいBtoB事業者や不要なターゲット配信を減らしたい広告担当者
この記事を実践するための準備
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- P-MAX広告運用中で除外キーワードリスト準備とGoogleアカウント担当者への連絡が可能な方
目次
P-MAX広告の除外キーワード上限が1万件に拡大
P-MAX広告キャンペーンをご利用の方に朗報です。Googleは2025年4月より、P-MAX広告キャンペーンでの除外キーワードの上限を大幅に拡大し、最大1万キーワードまで設定できるようになりました。
拡大された除外キーワード機能とは
これまでP-MAX広告の除外キーワードは100件までという制限がありましたが、新しいアップデートにより10,000件(1万件)まで拡張されました。この変更により、広告主はより細かく広告の表示をコントロールできるようになります。重要なポイントとして、P-MAX広告の除外キーワードは検索広告枠とショッピング広告枠にのみ適用されます。また、P-MAX キャンペーンでは除外キーワードリストを使用できない点に注意が必要です。
この拡張により、広告主は検索語句の内容を詳細に分析し、不要なキーワードを効率的に除外できるようになりました。特に以下のようなメリットがあります。つまりMaxMagic運用もやりやすくなりました。
除外キーワードの設定方法
P-MAX広告での除外キーワードは、以下の手順で簡単に設定できます:
- [キャンペーン] アイコンをクリックし、[キーワード] に移動
- [除外キーワード] タブをクリック
- プラスボタンをクリックして除外キーワードを追加
- P-MAX キャンペーンを選択
- キーワードを1行に1つずつ追加(適切な記号を使用してマッチタイプを選択可能)
- [保存] をクリックして完了
より柔軟になったP-MAX広告 – 年齢・デバイス除外のベータ機能とその活用法
GoogleのP-MAX広告が、さらに柔軟なターゲティングオプションを提供するようになりました。年齢層の除外やデバイスターゲティングといった従来は不可能だった設定が、ベータ版機能として利用可能になっています。
Googleのアカウント担当者に依頼することで利用できます。「ご興味をお持ちの場合は、お客様を担当するアカウント チームにお問い合わせください。」と記載されていますので、Google担当者がいるアカウントに問い合わせてみてください。
BtoBビジネスの最適化
BtoB向けサービスを提供している企業は、主要な意思決定者が使用するデバイスを優先し、スマートフォンからのアクセスを除外することで、広告予算の効率を高めることが可能になります。例えば、業務用ソフトウェアの場合、PCからのアクセスを優先することで、より質の高いリードを獲得できるでしょう。
ターゲット年齢層の最適化
特定の年齢層をターゲットにした商品やサービスを提供している場合、関連性の低い年齢層を除外することで、広告の効率を大幅に改善できます。例えば、シニア向け商品であれば若年層を除外し、より効果的に予算を配分できます。
デバイス別パフォーマンスの最適化
これまでのデータ分析で、特定のデバイスからのコンバージョン率が著しく低い場合、そのデバイスを除外することで、より効率的に広告予算を活用できるようになります。
最後に
P-MAX広告は当初、「ブラックボックス」や「自動化に任せるしかない」と言われることが多くありましたが、今やその状況は大きく変わりつつあります。除外キーワードの上限拡大や年齢・性別・デバイスの除外機能など、運用者がコントロールできる「レバー」が着実に増えてきています。
こうした変化により、P-MAX広告は単なる自動最適化ツールから、マーケターの意図を反映できる精度の高い広告配信プラットフォームへと進化しています。透明性が高まることで、どのような要素が成果に影響しているのかを把握しやすくなり、マーケティング施策の再現性も向上しています。
「自動化だから運用ができない」という考え方は、もはや過去のものです。拡張された制御機能を活用することで、自動化と人間の知見を組み合わせた、より洗練された広告運用が可能になっています。P-MAX広告は今後も進化を続け、広告主にとってさらに価値のあるプラットフォームになっていくことでしょう。

Web業界にて20年以上、大手から中堅代理店の顧問を請負。デジタルマーケティングを中心に、主に広告関係の教育や研修、コンペの相談に乗っています。またSEMのお役立ちツールもスクラッチで開発。現在も電通グループの顧問、Shirofuneのアルゴリズム作成補助など担当しています。皆さまに心から信頼されるパートナーであり続けるために日々研鑽しております。皆様に直接お会いし、お話しできる機会がありましたら、SEMの運用コンサルから無料相談まで、ぜひお気軽にお声がけください。