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誤字脱字を一括処理!?Google広告の除外キーワード設定の進化とは

この記事は4分で読むことができます。

記事サマリー

この記事を読んでわかること

    • Google広告の新機能で、1つの除外キーワードで誤字脱字を含む全パターンをブロックできるようになった

こんな方へオススメの記事

    • Google広告で効率的なキーワード除外を行いたい広告主の方
    • 誤字脱字による不要なトラフィックを減らしたい方

この記事を実践するための準備

    • Google広告アカウントの編集権限移譲
    • 除外したいキーワードのリスト

 

Google 検索のパフォーマンスを高める検索語句のマッチングのアップデート

2024年6月26日、Googleは検索広告のパフォーマンス向上を目指した重要なアップデートを発表しました。AIの飛躍的な進化により、検索語句のマッチングが大幅に改善されています。これにより、ユーザーの検索語句のばらつきに左右されることなく、広告主が目指すターゲットユーザーに効果的にリーチできるようになりました。

具体的な成果として、AIによる品質、関連性、言語理解力の向上により、スマート自動入札を使用した部分一致のパフォーマンスが過去6か月間で10%向上しています。

この改善をより簡単に活用できるよう、Googleは検索語句のマッチングおよびブランドコントロールに関する4つの新機能がリリースされました。本記事では、これらの新機能のうち、特にキーワード除外に関する重要なアップデートについて詳しく解説していきます。

参照:Google 検索のパフォーマンスを高める検索語句のマッチングのアップデート

 

ブランドコントロールに関する4つのリリースとは?

  1. 部分一致向けのブランドの登録(ブランドの制限)
  2. P-MAXでのブランドの除外
  3. すべてのマッチタイプおよび動的検索広告(DSA)でのブランドの除外
  4. 誤字脱字を含む検索語句の簡単な除外

1~3は主にブランド除外について書かれています。ブランド制限の詳細については、こちらの記事を参照してください。

Google広告のブランド制限とは?指名検索に特化した効果的な設定方法

今回は、4番目の誤字脱字を含む検索語句の簡単な除外について書いていきます。

 

誤字脱字を含む検索を簡単にブロックする機能と注意点

新しい機能では、除外キーワードの設定が大幅に改善されました。以前は、キーワードを除外する際、誤字脱字を含むあらゆるパターンを個別に指定する必要がありました。しかし、この新機能により、1つの除外キーワードで関連するすべての誤字脱字パターンを自動的にカバーできるようになりました。

機能 説明 除外キーワード “YouTube 音楽” “音楽 ストリーミング” “yiutube 音楽”  “google 音楽 アプリ”
除外キーワード 1 つの除外キーワードで、すべての誤字脱字パターンに対応できます YouTube × ×

この場合、”YouTube”を除外キーワードとして設定すると、除外ワードを含む”YouTube 音楽”だけでなく、誤字の”yiutube 音楽”も自動的に除外されます。一方で、関連のない”音楽 ストリーミング”や”google 音楽 アプリ”には影響しません。

この新機能は非常に便利ですが、意図しない検索語句まで除外してしまう可能性があります。例えば、単純な誤字だけでなく、言い間違いや類似表現なども除外される可能性があります。そのため、以下の点に注意することをおすすめします:

  1. 除外キーワードを設定した後は、必ず実際の検索結果で確認してください。
  2. 設定翌日以降の検索語句レポートを細かくチェックし、意図しない除外が発生していないか確認してください。

これらの確認作業を行うことで、効果的なキーワード除外と、潜在的な機会損失の防止のバランスを取ることができます。

 

最後に

Google広告の新機能により、1つの除外キーワードで誤字脱字を含むすべてのパターンをブロックできるようになりました。これにより、キーワード除外の設定が大幅に簡素化されます。ただし、意図しない検索語句も除外される可能性があるため、設定後は実際の検索結果を確認し、翌日以降の検索語句レポートを細かくチェックすることが重要です。効果的な除外と機会損失防止のバランスを取りましょう。

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