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コンバージョン値と目標費用対効果(tROAS)を使いこなすためのコンバージョンの価値ルール付けとは!?

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記事サマリー

この記事を読んでわかること

    • コンバージョン値とは何か、なぜ重要なのかがわかる
    • コンバージョン値の設定方法(静的・動的)を理解できる
    • コンバージョン値を活用したスマート自動入札戦略の選び方がわかる

こんな方へオススメの記事

    • 広告の売上や収益を最大化したい方
    • スマート自動入札の目標費用対効果(tROAS)を導入し運用をしたい方

この記事を実践するための準備

    • Google広告の管理画面にアクセスできること
    • コンバージョントラッキングタグが設置済みであること
    • (動的な値を設定する場合)GTMやGA4の知識があると望ましい

 

コンバージョン値の付与は「量→質」への目標費用対効果(tROAS)を利用すための必須の設定

コンバージョン値とは、広告がもたらしたコンバージョンにそれぞれ適切な価値を割り当てることです。単なるコンバージョン数の量だけではなく、広告が生み出したビジネス価値である質の把握をすることになります。

参照:コンバージョン値について

例えば、商品Aは1万円、商品Bは1千円だとします。

ケース①:商品Aを1個売るのと商品Bを9個売る場合
ケース②:商品Aを9個売るのと商品Bを1個売る場合

ケース①②は、どちらもコンバージョン数が10件でCPAも同じになります。しかし売上が違うので収益が大きく変わってきます。つまり、コンバージョン数だけで見ていると売上の最大化は出来ません。この収益の差を広告媒体に伝えるための手段が、コンバージョン値なのです。

コンバージョン値に収益を入れることにより、どのキーワードや広告が自社にとって本当に価値があるのかを正確に把握できるようになります。価値の高い広告により注力することで、広告の売上を最大化し広告キャンペーンの費用対効果(ROAS)を測定・改善することもできます。スマート自動入札戦略と組み合わせることで、目標とするROASの達成を目指しつつ、売上や利益などのコンバージョン価値を最大化することも可能です。

後述しますが、コンバージョン値を活用することで「目標広告費用対効果」入札戦略を使うことが出来、目標ROASの達成を目指しつつ、売上や利益のコンバージョン価値を最大化できます。

 

コンバージョン値には静的な値と動的な値が存在する

コンバージョン値には、静的な値と動的な値が存在しています。

値の種類 管理画面 設定方法
静的な値 すべてのコンバージョンに同一の価値を割り当てる 一律で同じ値を付与する
動的な値 コンバージョンごとに異なる価値を割り当てる GTMでユーザー毎に動的に値を設定
GA4で値を設定しているキーイベントをGoogle広告にインポート

 

コンバージョン値はどこで設定が出来る?

コンバージョンタグを設置するだけでは、コンバージョン値が割り当てられません。Google広告やGTMやGA4から値を設定します。設定が出来ると表示項目にある「コンバージョン値」や「コンバージョン値/費用」に値が入るようになります。

 

Googleの媒体管理画面から設定

ツールと設定>測定>コンバージョン

任意のコンバージョンから、コンバージョンアクションの設定で編集をします。

 

GTMで動的な値を設定する

GTMの値を動的に取得するのは、JavaScriptのコードを書く必要があったり、データレイヤーの設計が必要だったりします。制作会社さんや広告代理店のシステム部門など設定をお願いしてください。

  • コンバージョン値:動的に値を付与
  • 通貨コード:JPY

 

Googleアナリティクス4で動的な値を設定する

GA4で売り上げを取得している場合は、Google広告とリンクをしてコンバージョンをインポートしてください。

参照:[GA4] コンバージョンを Google 広告にインポートする

 

「コンバージョン値」を利用したスマート自動入札

Googleヘルプの各スマート自動入札からまとめた表になります。

目的 コンバージョン数(量の最大化) コンバージョン値(質の最大化)
効率で最大化 目標コンバージョン単価(tCPA)
予算による制限がないことが重要
コンバージョン 0 件でも利用可能
目標広告費用対効果(tROAS)
予算による制限がないことが重要
キャンペーンタイプで異なるが過去30日でコンバージョン 15 件以上必要
予算内で最大化 コンバージョン数の最大化
コンバージョン 0 件でも利用可能
コンバージョン値の最大化
コンバージョン 0 件でも利用可能

参照:目標広告費用対効果に基づく入札について
参照:「コンバージョン値の最大化」入札戦略について
参照:「目標コンバージョン単価制」入札戦略について
参照「コンバージョン数の最大化」による入札について

 

目標広告費用対効果(tROAS)の入札戦略を利用する際は、各キャンペーンによって定義が違いますので注意が必要です。

目標広告費用対効果に基づく入札をキャンペーンで使用するには、過去 30 日間にコンバージョンを 15 件以上獲得している必要があります。この条件は、ほとんどのキャンペーン タイプに適用されます。

ディスプレイ キャンペーン: すべてのキャンペーン全体で、過去 30 日間に 15 件以上の(コンバージョン値が有効な)コンバージョンを獲得している必要があります。なお、新しいディスプレイ キャンペーンでは、目標広告費用対効果に基づく入札を使う要件としてコンバージョン数の実績は求められなくなりました。
アプリ キャンペーン: 毎日 10 件(または 30 日間で 300 件)以上のコンバージョンが必要です。
ファインド キャンペーン: 過去 30 日間に 75 件以上のコンバージョン(そのうち 10 件以上は過去 7 日間に発生したコンバージョン)が必要です。ファインド キャンペーンでは、目標広告費用対効果は現在ベータ版です。
動画アクション キャンペーン: 過去 30 日間に 30 件以上のコンバージョンが必要です。

静的な値はコンバージョンシグナルを増やすことにはならない

Googleはさまざまなシグナルから、ユーザーとコンバージョンをgclid(クリックid)で結び付けています。そこにコンバージョン値を設定することによって、価値のコンバージョンデータが加わります。

 

しかし、静的な値を付与して目標費用対効果(tROAS)を運用しても、目標コンバージョン単価(tCPA)と比較して効果が変わらないことがほとんどでした。例えばコンバージョンの値を静的に3,000円にしたとします。

 

図のように、Bさんのような方に多く広告を出した方が売上は上がります。しかし静的に値を付与するだけだとコンバージョンした情報と比例して売上が上がるだけなので、ユーザー毎のコンバージョンシグナルは増えていません。それでも成果が出たという場合は、目標コンバージョン単価(tCPA)が低すぎてオークションに入れなかっただけではと思っています。つまり、動的な値として付与しない限りはコンバージョンシグナルは増えません。動的に取得した場合だと、Bさんと同じ地域、デバイス、時間帯等のシグナルから、同じ属性のオークションに入札をするので売上が上がりやすくなります。

 

ビジネス目標を深くするコンバージョンの価のルールをセットアップ

静的な値の場合に、コンバージョン値のルールを設定します。動的な値の場合はコンバージョンとユーザーシグナルが紐づいているので基本必要ありませんが、あまりにも配信が偏っている場合は実装すると良いでしょう。ルールの設定は検索キャンペーン、ショッピング キャンペーン、ディスプレイ キャンペーン、P-MAX キャンペーンのみで設定することが出来ます。

Google広告ログイン>キャンペーン>設定>価値のルール

参照:コンバージョン値のルールセットアップ

  • コンバージョン目標:「すべてのコンバージョン目標」「実店舗の来店」
  • メインの条件:「デバイス」「住所」「オーディエンスセグメント」のどれか一つ
  • サブの条件:「デバイス」「住所」「オーディエンスセグメント」のどれか一つ
  • 値:「追加」「乗算」

参照:コンバージョン値のルールについて

 

性別・年齢・インタレストカテゴリはGA4の管理画面から確認

レポート>ユーザー属性の詳細

GA4のコンバージョン傾向を参考にしてコンバージョンの価値を係数掛けしてください。

 

補足:フォームの入力内容に応じて、GTMで動的にコンバージョン値を設定

例えば、ユーザーが入力した「年齢」「居住地」「既婚・未婚」などの情報を元に、フォーム送信時にGTMでコンバージョン値に係数をかけることができます。この設定は少し複雑なので、広告代理店やシステム会社に相談するのがおすすめです。

 

最後に

コンバージョン値を適切に設定し、スマート自動入札の目標費用対効果の最大化ができます。静的な値だけでなく、動的な値を活用することでコンバージョンシグナルを増やし、ビジネス目標に沿ったルール設定により、より深い最適化が可能になります。コンバージョン値の活用は、量から質への転換を図る上で欠かせないので、是非コンバージョン値を取り入れて収益の最大化施策を取り入れてください。

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