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2025年11月の広告業売上高8,442億円、前年同月比+7.2%と好調。うちインターネット広告費は推計4,018億円

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注目のポイント

総務省統計局の「サービス産業動態統計調査」によると、2025年11月の広告業売上高は8,442億円で前年同月比+7.2%と堅調な成長を記録しました。10月の微減(-0.2%)から一転して大幅プラスへと反転し、前月比では約302億円の増加となりました。1-11月累計は9兆803億円で前年同期比+5.2%増と引き続き堅調です。電通「2024年 日本の広告費」の構成比(47.6%)を適用すると、11月のインターネット広告費は約4,018億円と推計され、11ヶ月累計換算で約4兆3,222億円、2024年通年比で約18.4%成長となります。年末商戦に向けた広告投資の本格化が数字に表れた月となりました。

経済産業省の特定サービス産業動態統計調査終了に伴う統計データの変更について

経済産業省の特定サービス産業動態統計調査は2024年12月調査をもって終了しました。それに伴い、2025年1月分からは総務省統計局が実施する「サービス産業動態統計調査」のデータを使用してインターネット広告費の月別推移を報告していきます。この変更は、特定サービス産業動態統計調査(経済産業省実施)とサービス産業動向調査(総務省実施)が統合されたことによるものです。

参照:経済産業省の特定サービス産業動態統計調査は、2024年12月調査をもって終了致しました。

2025年からの総務省統計データ使用における注意点

2025年からは総務省統計局が実施する「サービス産業動態統計調査」のデータを使用しますが、この新しい統計調査では「広告業」というカテゴリにテレビ、新聞、ラジオ、雑誌の4マス媒体とインターネット広告が一緒に含まれています。そのため、これまで経済産業省の特定サービス産業動態統計調査で独立して集計されていた「インターネット広告費」の純粋な推移を追うことが難しくなりました。この点にご留意いただきながら、今後の広告業全体のトレンドをご覧ください。

参照:サービス産業動態統計調査

広告業の月間売上高(百万円)と前年同月比(2024年1月~2025年11月)

 

 

総務省統計局の「サービス産業動態統計調査」によると、2025年11月の広告業の月間売上高は844,153百万円(約8,442億円)で、前年同月比+7.2%と力強い成長となりました。

11月の特徴的な動向として、10月(8,140億円)から約302億円増加し、前年同月(7,878億円)を約564億円上回る水準となった点が注目されます。10月に一時的な調整局面(-0.2%)を経た広告市場は、11月に入り年末商戦に向けた広告投資が本格化したことで大幅プラスへと転換しました。7.2%という成長率は9月(+12.0%)に次ぐ2025年2番目の高い前年同月比であり、市場の力強い回復力を示しています。

2025年11月の売上規模8,442億円は、2025年では3月(1兆1,458億円)、9月(8,806億円)に次ぐ年間3位の水準となりました。2025年1-11月の累計売上高は9兆803億円に達し、前年同期比+5.2%増という堅調な成長を維持しています。月平均では8,255億円と高水準を保っており、通年での成長トレンドが確実に継続しています。

この新しい統計データは経済産業省の特定サービス産業動態統計調査とは集計方法が異なり、テレビ・新聞・ラジオ・雑誌などの従来型メディアとインターネット広告を含めた広告業全体の動向を示すものです。

広告業における4マス媒体とインターネット広告の構成比

総務省統計局の「サービス産業動態統計調査」で集計される「広告業」には、マスコミ四媒体広告費とインターネット広告費が含まれています。電通が2025年2月27日に発表した「2024年 日本の広告費」によると、2024年の総広告費は7兆6,730億円で、その内訳は以下の通りです。

1. マスコミ四媒体広告費: 2兆3,363億円(総広告費の30.4%)

  • テレビ、新聞、ラジオ、雑誌の従来型メディア広告

2. インターネット広告費: 3兆6,517億円(総広告費の47.6%)

  • インターネット広告媒体費(検索広告、ディスプレイ広告、動画広告、SNS広告など)
  • 物販系ECプラットフォーム広告費(楽天市場、Amazonなど)
  • インターネット広告制作費

3. プロモーションメディア広告費: 1兆6,850億円(総広告費の22.0%)

  • 屋外広告、交通広告、折込、DM、POP、イベント・展示など

インターネット広告費は2021年にマスコミ四媒体広告費を初めて上回り、2024年には総広告費の約半分(47.6%)を占めるまでに成長しました。特に動画広告の伸びが顕著で、SNS上の縦型動画広告やコネクテッドTVなどの需要が市場全体の拡大を牽引しています。一方、マスコミ四媒体広告費は2024年に3年ぶりに前年超え(前年比100.9%)となりましたが、長期的にはインターネット広告へのシフトが継続しています。

参照:電通「2024年 日本の広告費」

2025年11月のインターネット広告費推計

電通の構成比(47.6%)を2025年11月の総務省データに適用すると、2025年11月のインターネット広告費は約4,018億円と推計されます。 この数字を11ヶ月分に換算すると約4兆3,222億円となり、電通が発表した2024年通年のインターネット広告費3兆6,517億円と比較して約18.4%の成長となります。これは2024年から2025年にかけてのインターネット広告市場の継続的かつ加速する拡大傾向を示しており、年末商戦期を控えた11月の需要増が数字にも明確に反映されています。

最後に

2025年11月の+7.2%という結果は、10月の一時的な調整(-0.2%)からの明確な反転であり、年末商戦期に向けた広告投資の本格化を裏付けるものです。9月の急伸(+12.0%)・10月の調整・11月の回復という流れは、広告市場における季節性のパターンと年末需要の両方を反映しています。1-11月を通じて前年同期比+5.2%増を達成し、月平均8,255億円という高水準を保てていることは、広告市場の持続的な成長力を示しています。

デジタル広告への投資は引き続き拡大基調にあり、特に動画広告やSNS広告への需要は年末商戦期に向けてさらに高まっています。11月の好調を受けて、12月は年間最大の広告投資月として一段の伸びが期待されます。このような業界構造の変化と季節性のパターンについても今後の記事で詳しく取り上げていく予定です。

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