ホーム » コラム » Google広告 » AIOとAIモード » AI Overviewsに引用されれば91%増!?CTR激減時代のデジタルマーケティング戦略

AI Overviewsに引用されれば91%増!?CTR激減時代のデジタルマーケティング戦略

この記事は3分で読むことができます。

記事サマリー

この記事を読んでわかること

    • AI OverviewsによるCTR激減と引用されるブランドの優位性

こんな方へオススメの記事

    • SEO・広告運用の成果低下に悩むマーケティング担当者

この記事を実践するための準備

    • Google Search ConsoleとGoogle Adsの管理画面アクセス権限

12ヶ月で何が起きたのか!?クリック率の推移が示す検索の激変

Seer Interactiveが2024年10月から2025年9月までの12ヶ月間、3,119のインフォメーショナルクエリを追跡した調査結果は、デジタルマーケティング業界に衝撃を与えています。

上記のグラフが示すように、Google AI Overviewsが表示される検索クエリにおいて、オーガニックCTRは2024年10月の1.19%から2025年9月には0.61%へと半減しました。有料広告に至っては14.92%から6.34%へと激減しています。

特に注目すべきは2025年7月の急落です。有料CTRが前月の10.35%から3.26%へと一気に下落し、その後も低迷が続いています。これはAI Overviewsの表示頻度が大幅に増加したタイミングと重なります。

参照:Google AI概要によりオーガニッククリック率が61%低下、有料クリック率が68%低下

オーガニック0.61%、検索広告6.34%と、数字が語る現実

この数字が意味するのは、100回表示されても1回もクリックされないという現実です。特に検索広告の68%減は、広告費対効果に直結する深刻な問題です。

さらに看過できないのは、AI Overviewsが表示されない検索クエリでさえ、オーガニックCTRが前年比41%減少している点です。ユーザーはChatGPTやPerplexity、ソーシャル検索など、Google以外のプラットフォームに流れています。Danny Goodwin氏がSearch Engine Landで指摘するように、「失われたトラフィックは戻ってこない」のです。

引用されるブランドだけが勝つ時代!今すぐ始めるLLMO対策

絶望的なデータばかりではありません。Seer Interactiveの調査は、一筋の光明も示しています。

AI Overviewsで引用されたブランドは、引用されなかったブランドと比較して、オーガニッククリックが35%増加、有料広告クリックに至っては91%も増加しているのです。

この数字が示唆するのは、SEOと広告の相乗効果と全く同じ構造です。従来、オーガニック検索結果と広告を両方出稿することでCTRが向上することが知られていました。AI時代においても、AI Overviewsでオーガニックに引用され、さらに広告も表示されることで、クリック率が大幅に向上するということです。

つまり、LLMO(Large Language Model Optimization)は、もはや選択肢ではなく必須戦略なのです。AI Overviewsに引用されるためのコンテンツ最適化、構造化データの実装、信頼性の高い情報源としての認知獲得…これらに今すぐ取り組む必要があります。

最後に

Danny Goodwin氏が指摘するように、Googleから失われたトラフィックは二度と戻ってきません。ユーザーはChatGPT、Perplexity、Claude、そしてソーシャルメディアでの検索へと分散しています。だからこそ、今一度複数の媒体への出稿及び、可能性の可視化が求められていると感じました。

上部へスクロール