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記事サマリー
この記事を読んでわかること
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- AI OverviewsによるCTR激減と引用されるブランドの優位性
こんな方へオススメの記事
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- SEO・広告運用の成果低下に悩むマーケティング担当者
この記事を実践するための準備
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- Google Search ConsoleとGoogle Adsの管理画面アクセス権限
目次
12ヶ月で何が起きたのか!?クリック率の推移が示す検索の激変
Seer Interactiveが2024年10月から2025年9月までの12ヶ月間、3,119のインフォメーショナルクエリを追跡した調査結果は、デジタルマーケティング業界に衝撃を与えています。

上記のグラフが示すように、Google AI Overviewsが表示される検索クエリにおいて、オーガニックCTRは2024年10月の1.19%から2025年9月には0.61%へと半減しました。有料広告に至っては14.92%から6.34%へと激減しています。
特に注目すべきは2025年7月の急落です。有料CTRが前月の10.35%から3.26%へと一気に下落し、その後も低迷が続いています。これはAI Overviewsの表示頻度が大幅に増加したタイミングと重なります。
参照:Google AI概要によりオーガニッククリック率が61%低下、有料クリック率が68%低下
オーガニック0.61%、検索広告6.34%と、数字が語る現実
この数字が意味するのは、100回表示されても1回もクリックされないという現実です。特に検索広告の68%減は、広告費対効果に直結する深刻な問題です。
さらに看過できないのは、AI Overviewsが表示されない検索クエリでさえ、オーガニックCTRが前年比41%減少している点です。ユーザーはChatGPTやPerplexity、ソーシャル検索など、Google以外のプラットフォームに流れています。Danny Goodwin氏がSearch Engine Landで指摘するように、「失われたトラフィックは戻ってこない」のです。
引用されるブランドだけが勝つ時代!今すぐ始めるLLMO対策
絶望的なデータばかりではありません。Seer Interactiveの調査は、一筋の光明も示しています。
AI Overviewsで引用されたブランドは、引用されなかったブランドと比較して、オーガニッククリックが35%増加、有料広告クリックに至っては91%も増加しているのです。
この数字が示唆するのは、SEOと広告の相乗効果と全く同じ構造です。従来、オーガニック検索結果と広告を両方出稿することでCTRが向上することが知られていました。AI時代においても、AI Overviewsでオーガニックに引用され、さらに広告も表示されることで、クリック率が大幅に向上するということです。
つまり、LLMO(Large Language Model Optimization)は、もはや選択肢ではなく必須戦略なのです。AI Overviewsに引用されるためのコンテンツ最適化、構造化データの実装、信頼性の高い情報源としての認知獲得…これらに今すぐ取り組む必要があります。
最後に
Danny Goodwin氏が指摘するように、Googleから失われたトラフィックは二度と戻ってきません。ユーザーはChatGPT、Perplexity、Claude、そしてソーシャルメディアでの検索へと分散しています。だからこそ、今一度複数の媒体への出稿及び、可能性の可視化が求められていると感じました。

Web業界にて20年以上、大手から中堅代理店の顧問を請負。デジタルマーケティングを中心に、主に広告関係の教育や研修、コンペの相談に乗っています。またSEMのお役立ちツールもスクラッチで開発。現在も電通グループの顧問、Shirofuneのアルゴリズム作成補助など担当しており、年間100名以上を教育。皆さまに心から信頼されるパートナーであり続けるために日々研鑽しております。また、世界的権威のある One Voice Awards USA 2025 にも日本人としてノミネートされ、世界的なナレーターとしても活躍中です。



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