この記事は5分で読むことができます。
記事サマリー
この記事を読んでわかること
-
- Googleの検索結果を見る方法
こんな方へオススメの記事
-
- Googleのプレビューツールに不便さを感じている方
この記事を実践するための準備
-
- Chromeブラウザへの「GS Location Changer」のインストール
目次
なぜGoogle標準の「広告プレビューツール」は不便なのか?
Web広告を運用していると、「自分の広告が狙った地域でちゃんと表示されているか」「特定のキーワードでどんな検索結果になるのか」といった掲載状況を確認したい場面が多々あります。特に、地域名を指定したローカライズされたキーワードや指名検索で、広告やオーガニック検索結果がどうなっているかは気になるところでしょう。
Google広告には「広告プレビューと診断」という標準ツールが備わっており、これを使えばある程度は確認ができます。しかし、このツールにはいくつかの不便さがあります。
- 広告しか確認できない このツールで表示されるのは基本的に「広告」のみです。通常のオーガニック検索結果や、他の要素がどう表示されているかまでは分かりません。お客様に「検索結果全体でどのように表示されますか?」と聞かれた際に、正確なイメージを伝えられないことがあります。
- 広告が正しく表示されない場合がある 特に困るのが、広告ランクが低い場合や日予算の消化状況によっては、広告プレビューツール上でも広告が表示されないことがある点です。 「本当に広告が出ていないのか?」「予算が足りないのか?」「設定ミスなのか?」と疑心暗鬼になり、正確な掲載確認が難しくなります。出ているはずの広告が出てこないと、お客様への報告にも困ってしまいます。
- リアルな検索環境と乖離がある 結局のところ、プレビューツールはシミュレーションであり、実際のユーザーがその地域で検索した際のリアルな検索結果を完全に再現しているわけではありません。そのため、実態とのズレが生じやすく、正確な掲載確認を求める運用者にとっては物足りないツールと言わざるを得ないのが現状です。
このような課題から、Google標準のプレビューツールだけでは、信頼性の高い掲載確認を行うことが困難でした。お客様に正確なイメージを伝えられないという運用上の悩みも少なくありません。
検索/ディスプレイ/動画まで網羅!「GS Location Changer」で実現する正確な掲載確認方法!
そこで今回ご紹介するのが、これらの課題を一挙に解決してくれるChrome拡張機能「GS Location Changer」です。このツールを使えば、まるでその地域にいるかのように、正確な検索結果や広告の掲載状況を確認することができます。
GS Location Changerの大きな特徴は、単に検索広告だけでなく、ディスプレイ広告や動画広告の掲載状況まで確認できる点にあります。
GS Location Changerの使い方(例:大阪のラーメン店検索)
- まずは、Chromeウェブストアから「GS Location Changer」をインストールします。
- アドオンを起動し、locationを「大阪」など対象の調べたい地域にします。host languageを「ja」にし、get locationを「JP」に設定し、enable overwriteのチェックボックスを入れると常時対象地域での検索になります。
- 設定後、Google検索で「ラーメン」と検索してみてください。GS Location Changerが有効になっていると、まるで大阪から検索したかのような、大阪におけるラーメン関連の広告やオーガニック検索結果が表示されます。 これにより、Googleプレビューツールでは分からなかった「地名を含まないキーワード」でのローカライズされた検索結果や、指名検索での広告表示の有無、そして検索結果全体での表示状況を正確に把握することができます。

ディスプレイ広告や動画広告の確認も可能!
GS Location Changerの真骨頂は、検索結果の確認だけではありません。
- ディスプレイ広告 地域設定を大阪にしたまま、ニュースサイトやブログなどのコンテンツサイトを閲覧してみてください。F5キーなどでページをリロード(再読み込み)することで、大阪のユーザーに配信されているであろうディスプレイ広告が表示されることがあります。これにより、ターゲット地域でどのようなディスプレイ広告が配信されているのかを確認できます。
- 動画広告: 同様に、YouTubeなどの動画サイトで動画を視聴してみてください。こちらもページのリロードなどを試すことで、大阪のユーザーに表示される可能性のある動画広告を確認することができます。
Google標準のプレビューツールでは広告しか確認できず、かつ表示されない場合があるという不便さがありました。しかし、GS Location Changerを使えば、実際のユーザー体験に近い形で検索広告、ディスプレイ広告、動画広告といった多岐にわたる広告タイプ、さらにはオーガニック検索結果まで、特定の地域での表示状況を網羅的に確認できるのです。説明も「○○地域ではこのような広告が出ています」と、具体的なイメージを示しながら伝えることが可能になります。
最後に
Google広告の掲載確認において、これまで感じていた不便さや不確実性を解消するChrome拡張機能「GS Location Changer」をご紹介しました。特定の地域での広告表示や検索結果を正確に、そして網羅的に確認できるこのツールは、広告運用者にとって非常に強力な味方となるでしょう。Google標準のプレビューツールで物足りなさを感じていた方は、ぜひ一度お試しください。

Web業界にて20年以上、大手から中堅代理店の顧問を請負。デジタルマーケティングを中心に、主に広告関係の教育や研修、コンペの相談に乗っています。またSEMのお役立ちツールもスクラッチで開発。現在も電通グループの顧問、Shirofuneのアルゴリズム作成補助など担当しており、年間100名以上を教育。皆さまに心から信頼されるパートナーであり続けるために日々研鑽しております。また、世界的権威のある One Voice Awards USA 2025 にも日本人としてノミネートされ、世界的なナレーターとしても活躍中です。



