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記事サマリー
この記事を読んでわかること
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- P-MAXの画像拡張とランディングページ画像機能の仕組みとサイレントアップデートのリスク対策
こんな方へオススメの記事
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- Google広告の運用担当者や代理店でP-MAXキャンペーンを管理している方
この記事を実践するための準備
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- Google広告アカウントへのアクセス権限とP-MAXキャンペーンの設定変更権限
目次
P-MAXの画像拡張とランディングページ画像機能の概要
Google P-MAXキャンペーンには、広告のビジュアル要素を自動で最適化する2つの重要な機能があります。これらの機能を理解することで、より効果的なキャンペーン運用が可能になります。
画像拡張機能は、広告主がアップロードした画像の外観を自動調整し、さまざまな広告枠や広告フォーマットに最適化する機能です。Google AIが既存の画像アセットを補正し、より多くの配信面でキャンペーンのパフォーマンス向上を図ります。
ランディングページ画像機能は、指定したランディングページから関連性の高いビジュアルや画像を自動抽出し、広告コンテンツに動的に適合させる機能です。この機能により、既存の広告アセットを補完し、より多くのプレースメントでの広告表示が可能になります。
両機能ともP-MAXキャンペーンの設定画面から個別にオプトイン・オプトアウトが可能で、キャンペーン単位での柔軟な管理ができます。特にランディングページ画像機能では、広告主がその画像に関するすべての法的権利を有し、Googleと共有する権限があることを表明したものとみなされる点が重要です。Googleは共有された画像を広告またはその他の商用目的で広告主に代わって使用することになります。
参照元:P-MAX の画像拡張とランディング ページ画像について
サイレントアップデートで注意すべき設定変更とリスク対策
日本においては、2025年7月頃からGoogle P-MAXにおいて「ランディングページ画像」機能に関する重要な仕様変更が静かに実施されています。この変更により、広告運用者が気づかないうちに意図しない画像が広告配信される可能性が高まっています。
最も注意すべき変更点は、動的画像をオプトインしているアカウントにおいて、新しく作成するすべてのP-MAXキャンペーンで「ランディングページ画像」がデフォルトで有効になったことです。これまでは広告主が明示的に選択する必要がありましたが、現在は自動的にオンになる設定となっています。
この変更により発生する具体的なリスクとして、ランディングページ内の予期しない画像が自動的に広告バナーとして使用される可能性があります。例えば、商品ページ内のユーザーレビュー画像や、意図していない背景画像、さらには関連商品の画像などが広告として配信される恐れがあります。
広告主との関係性に応じた設定管理です。クリエイティブ管理が厳格な広告主や、事前承認が必要な案件では、この機能を必ずオフに設定することが重要です。
ランディング ページの画像を有効にすると、お客様はその画像に関するすべての法的権利を有し、Google と共有する権限があることを表明したものと見なされます。Google は共有された画像を、広告またはその他の商用目的で、お客様に代わって使用します。
最後に
最近、このようなサイレントアップデートが非常に多くなってきているため、P-MAXの新しい機能や自動生成系の機能に関しては注意が必要です。意図しない効果が出ないよう、皆さん気を付けてください。

Web業界にて20年以上、大手から中堅代理店の顧問を請負。デジタルマーケティングを中心に、主に広告関係の教育や研修、コンペの相談に乗っています。またSEMのお役立ちツールもスクラッチで開発。現在も電通グループの顧問、Shirofuneのアルゴリズム作成補助など担当しています。皆さまに心から信頼されるパートナーであり続けるために日々研鑽しております。また、世界的権威のある One Voice Awards USA 2025 にも日本人としてノミネートされ、世界的なナレーターとしても活躍中です。