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Google広告の次世代技術「AI Max」で検索キャンペーンが進化する

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記事サマリー

この記事を読んでわかること

    • GoogleのAI Maxが検索広告の効率を自動化で14%向上させる仕組み

こんな方へオススメの記事

    • キーワード選定の労力を減らしたい広告運用担当者

この記事を実践するための準備

    • Google広告アカウントとコンバージョントラッキングの設定確認

AI Maxの基本概要と特徴

検索キャンペーン向けAI Max(AI Max for Search campaigns)は、Googleが2025年5月に発表した検索広告の新機能スイートです。この機能は、GoogleのAI技術を活用して検索広告キャンペーンのパフォーマンスを向上させることを目的としています。

AI Maxは、ワンクリックで有効化できるターゲティングとクリエイティブの強化機能のセットで、データによると、この機能を有効にした広告主は通常、同様のCPA/ROASで14%多くのコンバージョンまたはコンバージョン価値を獲得しています。特に、完全一致やフレーズ一致のキーワードを主に使用しているキャンペーンでは、典型的な上昇率はさらに高く27%に達します。つまり部分一致の導入を怖がっている広告主には、とても良いメニューかもしれません。

かなり昔のお話になりますが、Adwordsエクスプレスというのがあって、ターゲティング精度がひどいプロダクトでした。AIのパワーで進化していれば嬉しいです。

参照:AI Max for Search キャンペーンで、次のレベルのパフォーマンスを実現

検索特化型のAIパワー!?P-MAXの検索キャンペーン!?

AI-Max は、P-MAXの検索版とも言える機能ですが、検索広告に特化した強化が施されています。P-MAXがディスプレイ、YouTube、検索など複数のチャネルにわたるキャンペーンを最適化するのに対し、AI Max for Search campaignsは検索広告に焦点を当てています

  1. 検索語句マッチング – 広範一致とキーワードレス技術を使用して、より多くの関連性の高い検索クエリを見つけます
  2. テキストカスタマイズ – ランディングページ、広告、キーワードに基づいて、見出しや説明文などの新しいテキスト資産を自動生成します
  3. 最終URLの拡張 – ユーザーをウェブサイト上の最も関連性の高いページに誘導します
  4. 関心地域 – 広告グループレベルで地理的な意図に基づいて特定の顧客にリーチします
  5. ブランドコントロール – 広告を特定のブランドと関連付けるか、特定のブランドとの関連を防ぐかを指定できます

L’Oréalなどの企業では、AI Maxを活用することで31%低いCPAで2倍高いコンバージョン率を達成しているそうです。

最後に

AI-Maxの導入により、運用者の思い込みをカバーし、入稿の手間が大幅に削減されることが期待されます。従来の広告運用では、正確なキーワードの選定や広告文の最適化に多くの時間と労力が費やされてきましたが、AIがこれらのプロセスを効率化し、人間が見落としがちな機会を発見してくれるはずです。動的検索広告が更に進化したものであれば嬉しいです。

特に注目すべき点は、多くの広告主がキーワード単位で広告が配信されていると考えがちですが、実際にはオークションのキーワード単位という仕組みがネックになっていることです。AI Maxの導入により固定概念がなくなればいいなと思っています。

これは広告運用の大きなパラダイムシフトとなり得るもので、キーワードの選定ではなく、ビジネスの本質的な価値や提供するソリューションに焦点を当てることができるようになります。結果として、広告主はより戦略的な思考に時間を割くことができ、AIが日々の最適化タスクを処理することで、全体的なマーケティング効果の向上が期待できるでしょう。

2025年5月21日のGoogle Marketing Liveでは、AI Max for Search campaignsについてさらに詳しい情報が公開される予定です。

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