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AIに負けない世界が認めた日本の声/デジタルマーケティングCEOのナレーション挑戦記

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記事サマリー

この記事を読んでわかること

    • デジタルマーケティングとナレーションの融合の可能性

こんな方へオススメの記事

    • 今の仕事だけではなく新しいことをやってみたい方

この記事を実践するための準備

    • 気楽に見てください

デジタルマーケティングのCEOが挑戦するナレーションの世界

デジタルマーケティングのプロフェッショナルとして石黒堂株式会社を一運営する私ですが、実は元々は声優の道を志していました。

しかし、食べていくには心もとないと就職し、その後独立してデジタルマーケティングの道に進み、20年以上この業界で活動してきました。おかげさまで事業は軌道に乗り、売上も右肩上がりの中、「20代の忘れ物を取りに行く」「青春を取りに行く」という思いから、2024年から声の世界に再び足を踏み入れました。

世界が認めた日本の声「The One Voice Awards USA 2025」ノミネートの快挙

2025年5月、嬉しいニュースが飛び込んできました。世界的に権威ある「The One Voice Awards USA 2025 最優秀国際総合ナレーションパフォーマンス部門」に、私のナレーションが初エントリーで初ノミネートされたのです。日本人はわずか2名のみの選出で、世界のベスト10入りを果たしました。

このノミネートの価値は、その審査制度にあります。完全匿名審査制度の実力主義—名前も実績も関係なく、純粋な「声の実力」だけで評価される厳正な審査なのです。数千のエントリーの中からの選出は、日本のM-1グランプリの決勝に残ったような感覚です。

ノミネート作品となったナレーションは、ANA Martech Innovator Gold Awardを受賞した広告運用自動化ツールの「Shirofune」です。このツールは10年以上携わっており国内ナンバーワンツールになり、世界へと活躍するのも一緒に見届けている子供のようなツールです。デジタルマーケティングのプロとして培った知見を、ナレーターとして魅力を伝えられたことが、世界の舞台で認められた要因かもしれません。

参照:The One Voice Awards USA 2025

ビジネスとナレーションの融合

デジタルマーケティングとナレーション—一見まったく異なる二つの世界ですが、私の中ではこれらが不思議と共鳴し合っています。両者に共通するのは「伝える力」の本質です。

昨今、AIの進化により広告業界も大きく変わりつつあります。パフォーマンスマックスやデマンドジェン、新しいGoogle広告の形など、アルゴリズムによる自動最適化が当たり前になってきました。しかし、「なぜそのアルゴリズムがそう動いたのか」「どうしてその結果になったのか」という説明責任は、依然として人間にしかできません。

同様に、ナレーションの世界でも、AIによる音声合成は技術的には進化していますが、「なぜその言葉が生まれるのか」という背景や感情を理解し表現できるのは人間だけです。単に音声を発するだけでなく、言葉の背後にある意図や思いを届けることが、本当のナレーションの価値だと考えています。

これからは「AIじゃないところで勝ちに行く」ことが重要です。機械的な作業や単純な最適化ではなく、人間にしかできない高級な領域—感情、背景の読み取り、文脈の理解、そして表現の機微こそが差別化のポイントです。

石黒堂株式会社では、デジタルマーケティングの専門知識とナレーションの表現力を融合させた新たなサービスを模索しています。企業のストーリーを深く理解し、最適な媒体と表現で届ける。数値だけでなく、言葉の力で心を動かす。そんな挑戦を続けていきたいと思います。

二つの世界は、本質的には一つなのかもしれません。伝えたい思いをカタチにする。その先に、新たな可能性が広がっています。是非ナレーションの依頼も動画広告の視聴率改善のご依頼も含めて、お待ちしております。

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