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Google広告のP-MAXに年齢層除外と検索語句の費用表示が追加

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記事サマリー

この記事を読んでわかること

    • Google P-MAXに年齢層除外機能と検索語句費用表示機能が追加されたこと

こんな方へオススメの記事

    • P-MAXを活用しているがターゲティングの精度や費用対効果に課題を感じている広告運用担当者

この記事を実践するための準備

    • Google広告へのアクセス権限と現在運用中のP-MAXキャンペーン

P-MAXから年齢層除外機能が正式リリース

Google広告から待望のP-MAXキャンペーン向け年齢層除外機能の正式リリースを開始しました。この機能は2025年1月に予告され、すでにGoogle Ads Editorのバージョン2.9で追加されていましたが、現在はGoogle Ads広告主コンソールのユーザーインターフェイスでも一部のユーザーに表示され始めています。

この新機能によって広告主はキャンペーン設定内で特定の年齢層を直接除外できるようになります。

これまでのP-MAXでは、人口統計学的除外はアセットグループレベルでのみ可能でしたが、明確な除外ではなく指標的な扱いであったため関連性のない年齢層への広告配信を防ぐことが困難でした。今回のアップデートにより、広告主は広告を表示する対象をより細かく制御できるようになり、ターゲティングの効率と予算配分が改善されることが期待されます。

この機能は特に特定の年齢層に製品やサービスを提供しているビジネスにとって、無駄な広告費用を削減し、関連性の高いオーディエンスへの到達を最適化するための強力なツールになります。また、検索広告やディスプレイ広告でオーディエンス別のレポートを出してみて、効果の悪い年齢層を除外するのも有効な手段になります。

参照:Google広告 P-MAX 年齢除外機能の展開

P-MAXから費用の見える検索語句レポートがリリース

Googleが、P-MAXキャンペーンに大きな透明性をもたらす重要なアップデートを展開しています。このアップデートにより、P-MAXの検索語句が標準の検索語句レポートで確認できるようになりました。さらに重要なことに、これまでは見ることができなかった各検索語句に関連する費用情報も表示されるようになります。

これは大きな進展です。今までP-MAXでは費用が見えなかったため、クリック単価(CPC)やコンバージョン単価(CPA)などの重要な指標を把握することができませんでした。この新機能により、広告主は各検索クエリに対してどれだけの広告費が使われているのかを正確に把握できるようになります。

この透明性の向上により、「費用対効果の低い検索語句を特定し、除外キーワードとして追加が出来る」「検索広告で買ったときとのCPCの比較ができる」など、打ち手の幅が広がります。

この機能は、P-MAXの「ブラックボックス」的な性質から全面的な採用をためらっていた広告主にとって、特に歓迎すべき改善点であり、今後のP-MAXキャンペーンの効果的な運用と最適化に大きく貢献するでしょう。

参照:Google がパフォーマンス マックス キャンペーンに検索語句の可視性を追加

最後に

P-MAXの透明性はここ最近着実に向上しています。年齢層除外や検索語句レポートの費用表示など、運用に役立つ機能が追加されてきました。次のステップとして、配信ネットワークの詳細な内訳などがさらに可視化されることを期待しています。

一方で、X上では、P-MAXはある程度「ブラックボックス」のままでも良いという声もあります。AIによる最適化を最大限活用するためには、すべてを人間が制御する必要はないという考え方です。

しかし実際には、P-MAXの操作可能な要素は確実に増えています。「P-MAXは運用できない」という従来の主張は次第に説得力を失いつつあるようです。今後も適切なバランスで透明性と自動化の利点を両立させる機能改善が期待されます。

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