この記事は3分で読むことができます。
記事サマリー
この記事を読んでわかること
-
- インクリメンタルアトリビューションはMeta広告で真の増分効果を最適化できる新機能
こんな方へオススメの記事
-
- iOS14以降のコンバージョン計測に課題を感じている広告運用担当者
この記事を実践するための準備
-
- Meta広告マネージャーのアカウント
目次
Meta広告のインクリメンタルアトリビューションとは?
インクリメンタルアトリビューションは、Meta広告マネージャーで利用できる革新的なアトリビューション設定です。
この機能は、従来の単純なコンバージョン数の測定を超え、「広告がなければ発生しなかったであろうコンバージョン」を特定することに焦点を当てています。Metaの豊富なLift調査データと高度な機械学習技術を活用することで、真に広告効果による増分コンバージョンを予測・最適化します。2024年前半に実施されたテストでは、この機能を活用した広告主は平均20%以上の増分コンバージョン向上を達成しました。つまり、単に「測定可能なもの」ではなく「意味のあるコンバージョン」への最適化を実現する画期的なツールといえるでしょう。
設定方法については、以下参照先のURLを参考にしてください。
インクリメンタルアトリビューションの活用法
Meta広告のインクリメンタルアトリビューションは、日本の管理画面でも利用可能になりました。この設定により、広告の影響なしに自然に発生したであろうコンバージョンではなく、広告の貢献によって直接もたらされる可能性の高い成果にキャンペーンを集中させることができます。
従来のアトリビューションモデルでは推測に頼っていた部分を、データドリブンな意思決定へと変換し、広告費の無駄を削減します。配信開始後は広告マネージャーに増分アトリビューションの結果が直接表示され、より透明性の高いレポートに基づいた広告予算の最適化が可能になります。実際のパフォーマンスを把握することで、真にROIを向上させる施策に集中できるようになるでしょう。
参照:Metaが増分コンバージョンのアトリビューション設定を発表
最後に
最近ではiOSのプライバシー保護機能強化により、Facebook広告のfbclidなどのクリックIDの取得が困難になり、正確なコンバージョン測定が難しくなってきています。これによりコンバージョン最適化自体が以前より困難になっているという現状があります。そのため、Meta広告はGA4との連携強化やUTMパラメータの自動付与など、様々な対策が講じられています。今回のインクリメンタルアトリビューション機能も、この流れの一環として捉えることができるでしょう。この新機能は、データプライバシー環境下においても、広告効果を正確に把握し、真に効果のある広告配信を実現するための取り組みと言えます。
参照:URLダイナミックパラメーターの仕様
参照:Connect GA4 to Meta Ads: A Step-by-Step Integration Guide

Web業界にて20年以上、大手から中堅代理店の顧問を請負。デジタルマーケティングを中心に、主に広告関係の教育や研修、コンペの相談に乗っています。またSEMのお役立ちツールもスクラッチで開発。現在も電通グループの顧問、Shirofuneのアルゴリズム作成補助など担当しています。皆さまに心から信頼されるパートナーであり続けるために日々研鑽しております。皆様に直接お会いし、お話しできる機会がありましたら、SEMの運用コンサルから無料相談まで、ぜひお気軽にお声がけください。