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知らないと損するGoogleデマンドジェネレーション広告の課金タイプについて

この記事は4分で読むことができます。

記事サマリー

この記事を読んでわかること

    • デマンドジェネレーション広告における課金形態の違い

こんな方へオススメの記事

    • デマンドジェネレーション広告の課金形態による予算管理の最適化を目指している広告担当者

この記事を実践するための準備

    • 現在のキャンペーン構成を確認し、広告目的とKPIを明確にしておくこと

デマンドジェネレーション広告の課金形態を理解する

Google広告のデマンドジェネレーション機能では、広告が表示されるプラットフォームやフォーマットによって課金の仕組みが異なります。特に注目すべきは、YouTube広告はインプレッション課金(広告が表示されるたびに課金)方式を採用している点です。

YouTubeの動画広告とイメージ広告はどちらもインプレッション単価で課金されます。一方、Discoverフィードのイメージ広告はクリック単価制、Gmail広告はティーザーへの最初のクリックに対してのみ課金されます。Discover動画広告に関しては、選択した入札戦略によって課金形態が変わり、「クリック数の最大化」を選択した場合はインプレッション単価、それ以外の戦略ではクリックまたはエンゲージビュー(10秒以上視聴後の操作)に対して課金されます。

YouTube広告のインプレッション課金は2024年11月末までに全ての広告主に適用されることになっており、この変更は広告運用方法に大きな影響を与える可能性があります。

参照:デマンド ジェネレーションの課金型は何ですか?

広告プラットフォーム・フォーマット  課金形態  備考 
YouTube 動画広告 インプレッション単価 表示されるたびに課金
YouTube イメージ広告 インプレッション単価 2024年11月末までに全広告主に適用
Gmail ティーザークリック 広告を開く最初のクリックのみ課金、サイト遷移の2回目クリックは非課金
Discover フィード イメージ広告 クリック単価 クリックごとに課金
Discover 動画広告(クリック数の最大化) インプレッション単価 表示されるたびに課金
Discover 動画広告(その他の戦略) クリック単価またはエンゲージビュー 最初のクリックか、10秒以上視聴後の操作で課金

 

 

課金形態に合わせた実践的な対策とキャンペーン分割の必要性

デマンドジェネレーション広告で成果を最大化するためには、各ネットワークの課金形態を理解した上でのキャンペーン設計が不可欠です。特にYouTube広告(インプレッション課金)とDiscoverイメージ広告(クリック課金)のように異なる課金形態が混在する場合、それぞれのプロモーション目的のKPIに合わせたアプローチが必要となります。

まず重要なのは、課金形態別にキャンペーンを分割することです。イメージ広告と動画広告を同一キャンペーンで運用すると、費用対効果の正確な測定が困難になります。例えば、YouTubeの動画広告は表示されるだけで費用が発生するため、Discoverのクリック課金広告と同じKPIで評価するのは適切ではありません。

また、各広告形式の目的に合わせたKPI設定も重要です。インプレッション課金の広告には認知度や到達率、クリック課金の広告にはCTRやコンバージョン率など、それぞれに適したKPIを設定しましょう。

ただし、全ての広告が目標を達成し、費用対効果に満足できている場合は、必ずしもキャンペーンを分割する必要はありません。重要なのは、どの広告形式がどのように成果に貢献しているかを明確に把握し、最適な予算配分を行うことです。

実際の広告管理画面でネットワーク別に費用を確認すると、クリック数がゼロでも費用が発生しているケースがあります。これはインプレッション課金方式が適用されている証拠です。

 

最後に

デマンドジェネレーション広告の課金形態は、広告主の予算管理と成果測定において重要な要素です。YouTubeのインプレッション課金とDiscoverのクリック課金という異なる課金方式を理解し、適切に対応することが成功への鍵となります。

広告フォーマットごとに課金方式が異なるため、目的に応じてキャンペーンを分けて運用することをおすすめします。イメージ広告と動画広告ではKPIが異なることが多いため、適切に分離することで効果的な予算配分と成果測定が可能になります。

ただし、どちらの課金スタイルでも目標達成ができている場合は、無理に分ける必要はありません。重要なのは、マーケティング目標に合わせた最適な運用戦略を選択することです。

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