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デジタルマーケターの声の挑戦と20年の経験を活かした新たな可能性

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記事サマリー

この記事を読んでわかること

    • デジタルマーケティングのスキルを基盤に、他業種に挑戦することで新たな価値を生み出せること

こんな方へオススメの記事

    • 専門分野を深めつつも新たなスキル獲得を模索している方

この記事を実践するための準備

    • 自分の核となる専門スキルを明確にした上で、小さな一歩から始めてみること

デジタルマーケティングコンサルタントとしての20年と成長と実績

デジタルマーケティングの世界に足を踏み入れてから早くも20年が経ちました。この長い道のりは、常に変化し続ける業界の中で、自己成長と顧客の成功を追求し続けていました。

創業当初を振り返ると、デジタルマーケティングという言葉自体がまだ一般的ではなかった時代から、今や企業戦略の中核を担うまでに進化してきました。石黒堂株式会社として、クライアント企業の売上最大化を第一目標に掲げ、常に結果にこだわってきました。

この20年間で最も誇らしいのは、数多くのクライアントビジネスの成長に貢献できたことです。当初は小規模だった企業が、デジタルマーケティング戦略の実施により売上を何倍にも伸ばしたことや、広告代理店教育をしていて教え子が独立をしたり、重要なポジションに付いたり。この「嬉しい悲鳴」とも言える成功体験がこれからも努力しようという原動力になります。

業界の変遷とともに、SEO、リスティング広告、SNSマーケティング、コンテンツマーケティングなど、次々と現れる新たな手法やプラットフォームに適応し続けることは大変ですが、常に情報を収集し実践を重ねることで、失敗はあれど最適なご提案が出来たんじゃないかと思います。結果、広告代理店の売上下方修正が多い中、弊社は堅調に右肩上がりに売上が上がっています。

自分がデジタルマーケティングの世界で最も重要と思っているのは「説明責任」です。いかに効果的な施策を実施したとしても、その結果をクライアントに分かりやすく伝え、理解してもらうことなしには真の信頼関係は築けません。定例会での報告や日々のコミュニケーションを通じて、数字だけではなく「なぜその結果になったのか」「次にどうすべきか」を常に明確に伝え続けてきたことが、良かったのかなと感じています。

そんな中、昨年からラジオ番組をスタートさせています。FMGIGという日本最大のインターネットラジオ局で「石黒堂のAIと声の妖精」という番組を持っています。毎回ゲストを呼んでおしゃべりをするのですが、デジタルマーケティングで鍛えたファシリテーション能力や頭の回転がとても役に立っています。

また、その番組が日本で最大のラジオの祭典で「最優秀新人賞」に選ばれました。新しい挑戦もひとつ形になって良かったです。

参照:【結果発表】「第13回 fm GIG アカデミー賞」受賞者(2025/3/2 於:マハラジャ祇園)

 

声の力を活かした新たな挑戦!ナレーションの世界へ

デジタルマーケティングの世界で長年活動する中で、やりたいことがありました。研修動画の収録やクライアントへの報告や提案の場面で、「声の力」がいかに重要であるかということがわかってきました。数字やデータ、戦略を伝える際に、声のトーン、抑揚、そして伝え方が相手の理解度と信頼感に大きく影響すること、、についてとても興味がありました。

この気づきで「もっと声を素敵にできないだろうか」という思いから、昨年からナレーションの世界へと一歩を踏み出しました。長年興味を持ちながらも着手できていなかった分野でしたが、ようやくその扉を開くことができたのです。

ナレーションの仕事は、主に動画広告への声入れや、映像をより効果的に伝えるための音声提供が中心です。これは単なる「読み上げ」ではなく、言葉の持つニュアンスを的確に表現し、視聴者の心に響かせる技術が求められます。デジタルマーケティングでの経験が、商品やサービスの本質を理解し、最適な表現で伝えることに大いに役立っています。

実際にお仕事も頂いていて、BtoBのナレーション案件も増えてきています。スタジオに足を運び、プロの機材と環境の中で声を吹き込む経験は、新鮮な挑戦の連続です。しかし、ナレーションの世界は奥が深く、声だけで情報や感情を伝えることの難しさを日々感じています。台本の理解、声の抑揚、間の取り方など、総合的な能力が求められるこの分野は、まさに「極められたら面白い」と思える奥深さがあります。

特にBtoB分野では、製品やサービスの専門知識を持ったナレーターの需要が高いことに気づきました。単に美しい声で読み上げるだけでなく、内容を正確に理解し、適切なトーンと表現で伝えられる話者が求められています。デジタルマーケティングのバックグラウンドを持つ私だからこそ提供できる価値があると感じ、毎日が充実しています。

もちろん、プロのスタジオでの収録とリテイクを行い、クライアントの要望に応える高品質なナレーションを提供することをモットーとしています。声の仕事は、昔から私の中にあった夢の一つでしたが、それが今、形になりつつあることに、大きな喜びを感じています。

声の世界への挑戦は、デジタルマーケティングという基盤があってこそ実現できたものです。異なる分野に見えて、本質は「相手に何かを伝え、行動を促す」という点で共通しています。この相乗効果を活かしながら、さらに可能性を広げていきたいと思います。

ボイスサンプルですが、Shirofuneさんの紹介動画です。

 

複合的スキルで勝ち抜くAI時代の展望

最後に、これからの時代を見据えた私の展望をお伝えします。「何をやっているのかわからない」と言われることがありましたが、それは単に境界を越えて活動していたからです。プログラミング、SQL、マクロ作成、そして今では生成AIの知識まで—これらすべてが現代のマーケターには必要なスキルです。

一つの専門だけに固執する人材はAIに代替されていく時代です。これからは複合的なスキルを持ち、AIと共存できる人材こそが価値を発揮します。

デジタルマーケティングの基盤を大切にしながら、声の力、技術力、そして常に学び続ける姿勢で、新たな時代を切り拓いていきます。ナレーション案件についてもお気軽にご相談ください。

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