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Google広告のPMAXがさらに進化!ページ毎の画像や動画を自動生成する新機能

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記事サマリー

この記事を読んでわかること

    • Google広告のAI自動生成機能は、テキストからクリエイティブまで自動で作成可能
    • 自動生成されたアセットは予測不可能で、社内トラブルの原因になることも

こんな方へオススメの記事

    • 広告運用の効率化を検討している広告主様
    • AI自動生成機能の活用を始めようとしている運用担当者

この記事を実践するための準備

    • 自動生成アセットの使用について、社内での承認プロセスを確立する

 

レスポンシブ検索広告やP-MAXのパフォーマンスを上げる自動作成アセットについて

Google Adsの自動作成アセットは、広告主の労力を軽減しながら広告パフォーマンスを向上させる機能として、既に多くのアカウントで利用可能になっています。

この機能はキャンペーン単位でオプトイン設定が可能で、有効にすると広告見出しや説明文を自動で生成し、既存の手動作成アセットと組み合わせて配信されます。生成の際は、ランディングページの内容、既存の広告文、広告グループのキーワードなどを参考に、関連性の高いアセットが作られます。日本語にも対応していますが、生成AIを活用しユーザーの検索クエリにより適した文言を生成できることです。

  • パフォーマンス面では、より多様な広告文のバリエーションによって広告効果を高められる
  • 検索語句、広告文、ランディングページの一貫性が保たれ、ユーザー体験が向上する
  • 広告文作成の工数を削減でき、運用効率が上がる

実際の配信では、手動で作成したアセットと自動生成されたアセットの中から、最も効果的な組み合わせが選択されて表示されます。また、レスポンシブ検索広告の品質評価にも自動作成アセットは反映されるため、広告の有効性スコアの向上も期待できます。このように、自動作成アセットは運用効率とパフォーマンスの両面で効果が期待できる機能ですが、最終的な広告表現の管理は広告主の責任で行う必要があります。

続いて、最新のアップデートである「P-MAX向けのページ固有アセット」について説明していきましょう。

参照:自動作成アセットについて

 

P-MAX向けのページ固有のアセット(画像・動画)の自動生成を発表

Google広告は、P-MAXキャンペーン向けの新機能「Page-specific Assets(固有のアセット)」を発表しました。この機能により、広告主が指定した特定のウェブページの内容に基づいて、画像や動画などのクリエイティブアセットを自動生成できるようになります。日本での対応時期についてはまだ未定です。

従来のP-MAXでは、アセットグループに登録された素材やテーマを基に広告が生成されていましたが、この新機能では個別のページコンテンツに最適化された広告クリエイティブが作成されます。

 

メリット①:ページ内容との高い整合性

  • 指定したウェブページの内容を直接反映した画像・動画が生成されるため、商品やサービスの特徴をより正確に伝えられます
  • ユーザーがクリックして実際のページを見たときの期待値と実態のギャップが小さくなります

メリット②:クリエイティブ制作の効率化

  • 個別ページごとの画像や動画を手動で用意する必要がなくなり、特に大規模なECサイトなどで作業効率が大幅に向上します
  • 新商品やセール情報など、コンテンツ更新に合わせた広告アセットの自動生成が可能になります

メリット③:キャンペーンパフォーマンスの向上

  • より関連性の高いクリエイティブによって、広告のクリック率や商品への関心度の向上が期待できます
  • 動的に生成されるアセットにより、ユーザーの興味や検索意図により適した広告表示が可能になります

この機能は、P-MAXの自動最適化の特徴を活かしながら、より精度の高いクリエイティブ生成を実現することで、広告効果の向上を目指しています。

 

デメリット①:キャンペーンパフォーマンスの向上

ただし、この新機能には重要な懸念点も存在します。最も大きな課題は、AIが生成するクリエイティブの予測不可能性です。どのような画像や動画が作成されるか事前に把握できないため、ブランドイメージを大切にする企業にとってはリスクとなる可能性があります。

また、生成された大量のアセットすべてを確認する必要があり、その品質管理には相当の時間と労力がかかることも予想されます。特に、不適切なクリエイティブが生成され、それが配信されてしまった場合、ブランド価値を損なう可能性も否定できません。

そのため、この機能の運用開始にあたっては、まず手動でアセットを用意した従来通りの設定でパフォーマンスを確認し、その後、限定的に自動生成アセットをテストしていくことをお勧めします。パフォーマンスとブランドセーフティの両面で安全性を確認できてから、段階的に活用を広げていく慎重なアプローチが賢明です。

参照元:Google Ads unveils Page-specific Assets for Performance Max

 

最後に

Google広告では、AIによる自動作成機能の範囲が広がっており、テキスト広告からP-MAXの画像・動画まで、様々な広告素材を自動で作れるようになりました。この機能を使えば運用の手間が減り、広告の成果も上がることが期待できます。

ただし、大きな注意点があります。AIが何を作るのか事前にわからないため、思わぬトラブルになることも。よくある例として「そんな動画は承認していない」と経営層から指摘を受けるケースがあります。こうしたトラブルを避けるため、自動生成機能を使う際は、必ず事前に社内で合意を取り、生成された素材のチェック体制を整えておくことをお勧めします。

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