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Google広告のAIを活用したキャンペーンのための新機能とコントロール(2024年9月18日)

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記事サマリー

この記事を読んでわかること

    • Google広告がAIを活用して新しい機能を多数導入していること
    • AIを使った広告がより細かくコントロールでき、効果的になっていること

こんな方へオススメの記事

    • Google広告を使って効果的な広告運用をしたい方
    • AIを活用したデジタルマーケティングに興味がある方

この記事を実践するための準備

    • Google広告アカウントを持っていること

 

AIの力を最大化しつつ、より詳細な管理と洞察を提供する新機能

AIを使った広告は、大小問わずどの会社でも成果を出せています。しかしAIを活用する中で、Googleにはもっと配信結果の詳細を知りたい、もっと運用のレバーが欲しいという要望が上がっています。

この記事では、ヨーロッパの大きなデジタル広告のイベント「DMEXCO」でGoogle広告がどうやってAIを使って最高の結果を出すかを説明していました。今日は、このイベントで発表したAIを使った5つの大事な新機能を紹介します。

これらの新しい機能は、広告を出す人たちがAIをもっと上手に使えるようにするためのもので、AIの力を借りながら、自分の思い通りの広告を作れて、コントロールできるようにする内容となります。

参照:AIを活用したキャンペーンのための新機能とコントロール

 

Gemini モデルにより、より多くの言語でより優れた検索キャンペーンを構築できるように

検索キャンペーンのための会話型エクスペリエンスが発表されました。この機能は生成AIを活用しており、既に何十万もの企業がこれを使って高いパフォーマンスの検索キャンペーンを作成しています。

その効果は数字にも表れています。Google広告の会話型エクスペリエンスを利用している中小企業の広告主は、そうでない場合と比べて、広告の有効性が「良好」または「非常に優れている」と評価される検索キャンペーンを公開する可能性が63%も高くなっているそうです。

検索広告のアセットテキストはとても重要な要素の一つなので、初期の作成が簡単になれば15個のアセット作成も楽に作れるかもしれないので、とても楽しみです。

 

ジェネレーティブAIでクリエイティブなビジョンを刺激するさらなる方法

AIを活用したキャンペーンの成功には、多様で豊富なクリエイティブ アセットが不可欠です。そこでGoogleは、AI駆動の画像編集機能をP-MAX以外のキャンペーンにも拡張しました。これにより、検索、デマンドジェン、アプリ、ディスプレイの各キャンペーンでも画像アセットを強化できるようになりました。さらに、Google Merchant Centerから直接画像を選択・編集することで、自社商品をより効果的にアピールすることも可能になりました。

言語サポートも拡大し、新たにドイツ語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語、オランダ語、イタリア語の6言語でアセット生成が利用可能になります。これにより、より多くの広告主が、様々なキャンペーンタイプにおいて、多様な広告コピーや画像を簡単に生成できるようになります。

参照:Google AI で画像を生成、編集しましょう

 

コントロールを保ちながらのアセットの拡大と最適化

AIは人間の創造性を奪うものではなく、むしろそれを強化する新しい道具です。Googleはこの考えに基づいて、広告主がより創造的になれるような新機能を開発しました。

まず、画像生成の新機能があります。最大5枚の参考画像とテキストによる指示(プロンプト)を入力すると、AIがあなたのブランドのスタイルに合った新しい画像を作ってくれます。これにより、ブランドの雰囲気を保ちながら、新しいビジュアルを簡単に作成できます。

次に、パフォーマンス マックスのブランドガイドライン機能が来月から誰でも使えるようになります。この機能を使うと、あなたのブランドのフォント、色、ロゴなどを設定できます。これにより、どの種類の広告でも、ブランドの見た目が統一されて、認識されやすくなります。

 

P-MAXのより深い洞察とより良い結果をレポート

効果的な広告を作るには、常に改善を重ね、何が上手くいって何が上手くいっていないかをしっかり理解する必要があります。Googleはこの過程をサポートするための新しい機能を導入しました。

まず、クリエイティブレポートの改善があります。各広告素材(アセット)ごとにコンバージョン数が分かるようになったので、どの素材が効果的かを具体的に把握できます。

さらに、「アセットカバレッジレポート」という新機能が加わります。この機能は、成果の出ていない広告グループを見つけ出し、「長い見出しを2つ追加しましょう」や「正方形の画像を3つ追加しましょう」といった具体的なアドバイスをくれます。

次に、キャンペーン全体の成果を把握しやすくする改善があります。これまで複数のレポートを見比べる必要がありましたが、今後は1つの画面で分析情報、説明、推奨事項が確認できるようになります。また、目標に対する進捗状況も簡単に追跡できるようになります。例えば、予算内で目標を達成できそうかどうかが分かり、もし軌道からずれている場合は、その理由(市場の変化や予算の制限など)も示してくれます。そして、軌道修正のためのアドバイスもくれるので、すぐに対策が打てます。

最後に、インプレッションシェアレポートが新たに加わります。これは、検索結果ページで自分の広告がどれくらい目立っているかを確認できる機能です。競合他社との比較や、広告の表示回数を増やせる余地があるかどうかを判断するのに役立ちます。

 

自分に合ったメディア管理が可能に

Googleは、AIを活用した広告キャンペーンでより多くのコントロールが欲しいというユーザーの声に応えて、新しい機能を導入しています。

まず、P-MAXに「キャンペーンレベルの除外キーワード」機能が加わります。これは、特定のキーワードを含む検索結果に自分の広告が表示されないようにする機能です。2024年末までに使えるようになり、自社のブランドや対象顧客に合わない検索結果での広告表示を防ぐことができます。

次に、Demand Genキャンペーンに新しい最適化ツールが導入されます。「オムニチャネル入札」という機能で、オンラインと実店舗の両方でのコンバージョン(成果)を最大化するのに役立ちます。これは数ヶ月以内に試験的に利用可能になる予定です。

「オムニチャネル入札」はこちらのページに書いてありますが、本格ローンチは2025 年第 1 四半期を予定しているそうです。

参照:動画アクション キャンペーンがデマンド ジェネレーションにアップグレードされます

 

最後に

Google広告は、AIの力を最大限に活用しながら、広告主の皆様により多くのコントロールと洞察を提供する新機能を次々と導入しています。Geminiモデルによる多言語対応の拡大や、ジェネレーティブAIを活用したクリエイティブ制作の強化など、5つの主要な更新は広告主の皆様に新たな可能性をもたらしています。

AIによる最適化がまだまだ続きそうなので、運用者もAIに寄り添ったアルゴリズム理解と運用が引き続き必要となります。

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