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CAPI導入で広告効果測定の計測向上とスマート自動入札の精度アップ【タグ実装ツールの比較表有り】

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記事サマリー

この記事を読んでわかること

    • CAPIとは何か、その特徴と重要性

こんな方へオススメの記事

    • デジタル広告の効果測定精度を向上させたい方
    • プライバシー規制に対応しつつ、広告最適化を進めたい方

この記事を実践するための準備

    • 自社のデジタル広告戦略の現状把握
    • 各CAPIツールの詳細情報の収集と比較検討

 

CAPIとは?

CAPIは、Conversion APIの略称です。これは、ウェブサイト上でのユーザーの行動や変換(コンバージョン)データを、広告プラットフォームに直接送信するための仕組みです。

従来の計測方法では、ブラウザ上で動作するJavaScriptタグを使用してデータを収集していましたが、近年のプライバシー保護強化やCookie規制により、この方法での正確なデータ収集が困難になってきました。主な特徴としてはこちらです。

  1. サーバー間でのデータ送信によりユーザーのブラウザを介さず直接広告プラットフォームにデータを送信できること
  2. Cookie規制やブラウザの制限の影響を受けにくいため計測精度が向上すること
  3. 即時的なデータ送信により広告キャンペーンの最適化がより効果的に行えること
  4. そしてユーザーのデータをより安全に扱えること

CAPIは2020年にFacebook(Meta)が導入したのを皮切りに、Google、Yahoo!、LINEなどの主要広告プラットフォームでも採用され、デジタル広告業界における重要なトレンドとなっています。

 

CAPI対応をしたらスマート自動入札の精度が上がる

CAPIの導入により、広告プラットフォームのスマート自動入札システムの精度が大幅に向上します。弊社の実績では、平均して20%ほど広告経由の獲得認識が増加し、より多くのシグナルが捕捉されました。

従来の計測方法では取得できなかったデータや、より正確なコンバージョン情報をリアルタイムで送信することで、AIを活用した自動入札アルゴリズムの学習効率が飛躍的に向上します。広告予算の最適化や、より効果的なオーディエンスへのリーチが可能になり、広告投資の費用対効果(ROAS)を大幅に改善する可能性があります。CAPI対応は、単なるデータ収集の改善だけでなく、広告運用全体の最適化につながる重要な施策です。

 

サーバサイド実装とタグ実装の2つのアプローチがある

CAPIの実装方法には主に2種類あります。1つ目はサーバーサイド実装で、広告主のサーバーから直接広告プラットフォームのAPIにデータを送信します。2つ目はタグ実装で、従来のJavaScriptタグを使ってブラウザから広告プラットフォームにデータを送信する方法です。本記事では、タグ型実装に焦点を当て、各ツールベンダーの比較表を掲載します。この比較表は、各ベンダーから掲載の許可を得たものです。

 

タグ実装のツール比較表

タグ実装のツール比較表を基に、CAPiCOとシーポップ(C-POP)について紹介いたします。これらの情報は2024年4月24日時点のものであり、更新されている可能性がありますので、最新情報は各社のウェブサイトでご確認ください。

参照:株式会社イルグルムが提供するツールのCAPiCOはこちら
参照:株式会社グラフトンノートンがが提供するツールのシーポップ(C-POP)はこちら

 

項目 ツール名
会社名 名前 CAPiCO CPOP(シーポップ)
提供会社 イルグルム グラフトンノートン
URL https://www.capi-co.net/ https://graphtone-note.co.jp/c-pop/
料金 導入検討コンバージョン数 媒体推奨:週に20件以上の獲得 媒体推奨:週に20件以上の獲得
初期費用・サポート費用 無料
※初期費用2万円にてMTGサポート有りプラン
1媒体(API)につき2万円
※Googleはタグ対応のため不要
モデル 従量課金
※APIリクエスト数
従量課金
※APIリクエスト数
月料金例(すべてドメイン単位
※100万リクエストまで
媒体問わずリクエスト15,000円
ADEBiSセット利用5,000円
1媒体あたり5,000円
リクエスト数 媒体毎のカウント数の合算 媒体毎のカウント数の合算
契約期間 初回3か月(※1か月毎に更新 契約期間無し
タグ発行 計測タグ CAPiCOで計測タグ発行 媒体タグをカスタマイズ
1stパーティ取得用 媒体と連携
1stパーティ補足用 全ページ
GTM設置
媒体タグ連携 自動API
設置サポート 対応方法 基本メールサポート
※設定マニュアル有り
メールやコミュニティツールで柔軟対応
1stパーティデータ変数設定 お客様に設定 3万円/案件毎で取得お手伝い
タグのAutomatic取得 ×
連携媒体 Meta・Google・YDA・LINE・TikTok Meta・Google・YDA・LINE・TikTok・X
カスタマーマッチ 不可 特別対応(要相談)
オフラインコンバージョン 不可 特別対応(要相談)
設定完了目安 最短1営業日~ 最短1営業日~
履歴の確認 1週間まで送信エラー確認 なし※手動で送付

 

 

サーバサイド実装「Stape」のご紹介

サーバサイド実装の選択肢として、特にMetaのConversion API(CAPI)対応に優れたツールをご紹介します。

Stapeは、Metaと共同開発された米国発のツールです。MetaのCAPI実装を検討されている方には、特にお勧めの選択肢となります。Metaとの緊密な連携により開発されたため、MetaのCAPIに最適化された機能と性能を提供しています。

参照:最も簡単にできるサーバーサイドトラッキングのStape

 

最後に

CAPIは、プライバシー保護と計測精度向上の両立を目指す新しいデータ送信方法です。サーバーサイドとタグ型の2つの実装方法があり、各ビジネスのニーズに応じて選択できます。導入を検討する際は、自社の要件と各ツールの特徴を十分に比較し、最適なソリューションを選ぶことが重要です。デジタル広告の効果測定の未来を見据えたCAPIの活用が、今後ますます重要になるでしょう。

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