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記事サマリー
この記事を読んでわかること
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- YTMサービス終了の影響と対応策
- YTMタグを削除する重要性と具体的な確認方法
こんな方へオススメの記事
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- YTMを使用していたウェブサイト運営者
この記事を実践するための準備
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- ウェブブラウザのデベロッパーツールの基本的な使用方法の理解
- ウェブサイトの管理権限やタグ管理システムへのアクセス権限の確認
目次
2024年6月末でYahoo!タグマネージャー(YTM)のサービス終了
Yahoo!タグマネージャー(YTM)は、2024年6月末をもってサービスを終了することが発表されました。サービス終了により、ウェブサイト運営者は代替ソリューションのGTMへの移行を検討が必要となります。トリガーやタグや変数の移行には時間がかかりますのですみやかに移行することをオススメします。
参照:Yahoo!タグマネージャーのサービス終了について(最後のお知らせ)
代替ツールはGTMだが、YTMのユニバーサルタグ(親タグ)を削除したほうが良い理由
YTMの代替ツールとしてGTMが推奨されていますが、YTMからGTMへの移行時にはYTMのユニバーサルタグ(親タグ)を完全に削除することが重要です。
1. パフォーマンスへの影響
不要なタグが残っていると、ページの読み込み速度が遅くなる可能性があります。
2. データの重複や不整合
YTMとGTMが同時に動作していると、タグの重複発火の恐れやイベントが正常に動かない可能性もあります。
3. セキュリティリスク
サポートが終了したサービスのタグを残しておくことは、潜在的なセキュリティリスクとなる可能性があります。
デベロッパーツールを使用したYTM通信の確認方法
- ウェブブラウザ(Chrome、Firefox、Edgeなど)でYTMのタグを確認したいウェブサイトを開きます。
- ブラウザのデベロッパーツールを開きます。Windows/Linuxの場合はF12キー、Macの場合はOption + Command + Iを押すか、右クリックして「検証」を選択します。
- デベロッパーツールのタブから「Network」(ネットワーク)を選択します。
- ページを再読み込みし、通信のログを取得します。
- フィルターボックスに「yjtag」と入力し、YTMのタグの通信が行われているかをチェックします。
- リストの中から「yjtag.yahoo.co.jp」のドメインを含む通信を探します。
- これらの通信が見つかった場合、YTMが現在も動作していることを示しています。
- 通信が見つかった場合はすぐにYTMタグを削除してください。
注意点としては、GTMタグの中でYTMを発火させている可能性もありますが、通信の確認をすることで発見をすることが出来ます。また意図して検索しないと出てきませんが、似ている「ytag.js」というタグはサイトジェネラルタグで、計測に必要なタグとなるため削除はしないでください。
最後に
デジタルマーケティングの世界は日々進化し、ツールや技術の移り変わりが激しいものです。YTMからGTMへの移行は、この変化の一例に過ぎません。常に最新の動向に注目し、適切なタイミングで新しいツールや手法を取り入れることが重要です。
Web業界にて20年以上、大手から中堅代理店の顧問を請負。デジタルマーケティングを中心に、主に広告関係の教育や研修、コンペの相談に乗っています。またSEMのお役立ちツールもスクラッチで開発。現在も電通グループの顧問、Shirofuneのアルゴリズム作成補助など担当しています。皆さまに心から信頼されるパートナーであり続けるために日々研鑽しております。皆様に直接お会いし、お話しできる機会がありましたら、SEMの運用コンサルから無料相談まで、ぜひお気軽にお声がけください。