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記事サマリー
この記事を読んでわかること
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- Google広告のブランド制限の概要と設定方法
- ブランド制限が指名検索に有効な理由
こんな方へオススメの記事
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- Google広告で指名検索のパフォーマンスを向上させたい方
- 指名検索で部分一致と完全一致・フレーズ一致の設定で悩んでいる方
この記事を実践するための準備
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- Google広告アカウントの開設と基本設定
- キャンペーンの作成とブランドリストの準備
目次
Google広告のブランド制限とは!?
Google検索広告では、ブランド制限という設定機能があります。これは、特定のブランドに関連する検索クエリにのみ広告を表示させる設定で、指名検索に非常に有効な機能です。P-MAXでもブランド制限の設定が出来ますが、対応範囲が違いますので注意が必要です。
キャンペーンタイプ | 対象範囲 | 説明 |
検索広告 | ブランド制限 | キーワードに一致する検索で、選択したブランド(関連する商品やサービスなど)の検索に対してのみ表示されます。ブランドの制限により検索トラフィックが制限されるため、必要なブランドのみを適用してください。ブランド制限をキャンペーンに設定をするとキーワードはすべて部分一致のマッチタイプになります。 |
P-MAX | ブランド除外 | ブランドを除外すると、そのブランドに関する検索結果に広告が表示されなくなります。 |
今回は、Google指名検索の部分一致とブランド制限は相性がよいので、記事にしていきます。
ブランド制限が、指名検索に有効な理由とは!?
検索広告は、ブランド認知度が大きいほどクリック率が高く、コンバージョン率が高い傾向があります。サジェストも多く取りこぼしが無いように検索クエリを網羅しておきたいです。しかし、部分一致にしてしまうと拡張範囲が広くなりすぎ、一般キーワードや競合キーワードにまで検索クエリが拡張してしまいます。では、完全一致やフレーズ一致で対応をすると、検索クエリをたくさん追加しなくてはならず、なおかつサジェストキーワードの登録漏れによる機会損失も多くなってしまいます。
その中間の設定が、ブランド制限になります。ブランド制限は部分一致のマッチタイプへ強制的に変更されますが、選択したブランド(関連する商品やサービスなど)の検索に対してのみ表示されるので、ブランド制限は部分一致と似ていますが、より厳密にブランド関連のクエリにのみマッチします。つまり、特定のブランドに限定してマッチするため、無駄な広告表示を防げます。
補足:部分一致のマッチタイプはシグナルが多い
シグナルが多いので、スマート自動入札との相性が良くコンバージョン率が上がる傾向があります。
パフォーマンス向上のために 考慮されるシグナル |
キーワード | ランディングページの内容 | 広告グループに含まれる 他のキーワード |
過去の検索 | 見込まれる パフォーマンス |
ユーザーの所在地 |
完全一致 フレーズ一致 |
✔ | × | × | × | ✔ | × |
部分一致 | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ |
Google検索広告のブランド制限の設定方法
設定方法は、Googleヘルプに詳細が書いてありますので参照をしてください。
参照:検索キャンペーンにブランドの制限を適用する
最後に
最後に、Google検索広告でのブランド制限は、指名検索に効果的な設定方法です。部分一致の広範囲すぎるマッチと、完全一致・フレーズ一致の手間や漏れのリスクの間を取る、最適な選択肢と言えるでしょう。ブランド制限を活用することで、関連性の高いブランドクエリに絞って広告を配信し、無駄なコストを削減しながら、ブランド検索でのシェアを効率的に獲得することができます。自社のブランド戦略に合わせて、ぜひブランド制限の設定を検討し、パフォーマンスの向上につなげてください。
Web業界にて20年以上、大手から中堅代理店の顧問を請負。デジタルマーケティングを中心に、主に広告関係の教育や研修、コンペの相談に乗っています。またSEMのお役立ちツールもスクラッチで開発。現在も電通グループの顧問、Shirofuneのアルゴリズム作成補助など担当しています。皆さまに心から信頼されるパートナーであり続けるために日々研鑽しております。皆様に直接お会いし、お話しできる機会がありましたら、SEMの運用コンサルから無料相談まで、ぜひお気軽にお声がけください。