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記事サマリー
この記事を読んでわかること
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- CPAとCVRとCPCの関係性
こんな方へオススメの記事
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- 一般的なSEMの指標を覚えた方
- 広告代理店歴2年目以上の方
この記事を実践するための準備
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- SEMの基礎的な知識
SEMで必ず覚えておきたい必須の指標
デジタル広告代理店で利用される主要な計算式です。広告キャンペーンのパフォーマンスを評価し、最適化するために重要な基礎的な計算式なので必ず覚えてください。
CTR (Click-Through Rate: クリック率)
クリック率は、広告が表示された回数に対して、どれだけクリックされたかを示す指標です。
CTR=(クリック数÷インプレッション数)×100%
CPC (Cost Per Click: クリック単価)
一回のクリックにかかった平均費用を示します。
CVR (Conversion Rate: コンバージョン率、転換率)
クリックに対して、どれだけのコンバージョン(目標達成)があったかを示します。
CVR=(コンバージョン数÷クリック数)×100%
CPA (Cost Per Acquisition: 獲得単価、コンバージョン単価)
一つのコンバージョンを得るためにかかった平均費用です。
ROAS (Return On Advertising Spend: ロアス、広告費用対効果)
広告投資に対する収益の割合を示します。
ROAS=(広告による収益÷広告費用の合計)×100%
意外に知られていない実績的な計算指標の「車の法則」
Xに投稿をしたら知らない方も多かったので記事にまとめてみました。最後の指標の文字を上から半時計周りで表すと、CARになるのでとても覚えやすいです。
広告運用3年目以上の方でも知らないこと多いのですが、車の計算式(CAR)と教えています。
はじきの法則と同じ計算式が成り立つんです。
例えば新規のプロモーションの打ち合わせの際に、キーワードプランナーで「平均CPC」を出しておく、「目標単価」をヒアリングすれば、CVRは出てきます。… pic.twitter.com/WyVhIBbxUu
— 石黒堂@デジタルマーケティングAI見守り師 (@ishigurodo) March 7, 2024
どのようにこの計算式を利用するのか?
現状のCPAとコンバージョン率を掛けると、CPCが算出されます。そのCPCはキーワードプランナーで見たときの現状の上位枠で掲載されるクリック単価を上回れるのか!?がわかります。
つまりクリック単価で勝てない場合は「入札を上げて予算を増やす」のが一番ですが、なかなか許容できるCPAを上げるのは難しいと思います。その場合は、CVRを上げたり、品質スコアを改善しCPCを下げるなど対策が出来ます。
特に新規プロモーションのヒアリングの場では、キーワードプランナーでキーワードの平均クリック単価を調べておいて、目標CPAのすり合わせの際に現実的なコンバージョン率から算出することも出来ます。
最後に
意外と知らないSEMの計算式をまとめてみました。共通言語化が出来ないと運用歴が長い方のお話もわからないので、しっかりと覚えやすい方法で指標を頭に入れてください。
Web業界にて20年以上、大手から中堅代理店の顧問を請負。デジタルマーケティングを中心に、主に広告関係の教育や研修、コンペの相談に乗っています。またSEMのお役立ちツールもスクラッチで開発。現在も電通グループの顧問、Shirofuneのアルゴリズム作成補助など担当しています。皆さまに心から信頼されるパートナーであり続けるために日々研鑽しております。皆様に直接お会いし、お話しできる機会がありましたら、SEMの運用コンサルから無料相談まで、ぜひお気軽にお声がけください。